マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

充電機能を試してみる

2010-10-05 23:01:14 | Weblog
WT32にはリチウムイオン/リチウムポリマ電池を充電するための機能も用意されています。WT32の機能というか、WT32が使用しているCSRのBlueCore5がもともと持っている機能のようですけど。データシートに回路例が示されているので、LDOを手持ちのものに変更しただけの回路を付加してみました。LDOは2枚目の写真でわかるようにWT32の下に配置されています。



はい、さっそくWT32のブレッドボードにジャンパです。外部LDOのイネーブル端子を制御するために使用するPIOと充電状態を示すLEDの端子を出していませんでした。今となってはアナログ関連端子とか使いそうもないので、それらの代わりに出しておけば良かったのですが。。。

WT32の充電機能ですがデータシートの回路例のとおりに組むことで、単に電池を充電することができるだけでなく、WT32自身がもつ内蔵のレギュレータと外部のレギュレータを制御することができます。充電の状況を示すLEDをドライブすることもできます。タクトスイッチもWT32が検出して、外部LDOの制御をおこなってくれます。具体的にはスイッチを押し続けることで、内蔵レギュレータと外部LDOがONとなり、WT32とLPC2388が動き始めます。WT32が動き始めるとPIO端子を使って外部LDOの制御端子を操作してON状態に固定するので、スイッチを離します。もう一度、スイッチを押してから離すと、離したタイミングで内蔵/外部レギュレータをOFFにすることができます。



LPC2388基板上には3.3V生成用のLDO(ISL9007)が載っていますが、この制御をする端子は外部に出ていないので、代わりにLD39080を追加しました。そして、外部LDOで生成した3.3VをLPC2388基板に供給するために、基板上のISL9007は足上げして使わないように改造。これで、全てがLiPo電池で動作するとともに、USB給電で充電もできるようになりました。

電池駆動と充電機能だけでなく、電源スイッチも一緒に用意できて喜んでいたのですが、重大な問題を発見。どういうわけか、W-SIMのCTS信号がアクティブにならないので、W-SIMに対してコマンドの送信ができません。試しにW-SIMだけを5V動作に戻してみると問題無く動いてくれます。以前のようにリセットを繰り返すような問題は無いのですが。。どうして3.3Vだと動かないのか、今のところ原因不明です。