先週、豊洲で『それぞれのシネマ』を観てきた。世界の有名監督たちによる短編オムニバスが最近多い。今までに映画館で観たのは、『11'9''01/セプテンバー11』『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』『〃 イデアの森』『パリ、ジュテーム』で、いずれも『それぞれのシネマ』同様に短編1本当たりの時間が決まっている。(下画像:各作品のDVDジャケット)
長篇の前に短編を1本だけ観るのならいいが、連続で観せられるこれらの短編オムニバスは正直疲れる。テーマが重たかったり、もっと短い分数でいいシナリオ(時間内に納まらなくなるのを恐れてか?)だったりするためためだと思う。
個人的には『パリ、ジュテーム』だけは、ハズレなしでとても良かった。ボーイ・ミーツ・ガールという軽いテーマで5分間なので、各作品が長編の一部分(出だしとか)を取り出したような話となったいたのが良かったのだろう。また、作品ごとに舞台を変えることで変化を出しつつ、パリで揃えることで統一感が出ていた。
『それぞれのシネマ』で良かったのは、「暗闇の中で」(アンドレイ・コンチャロフスキー)、「映画ファンの日記」(ナンニ・モレッティ)、「暗闇」(ダルデンヌ兄弟)、「アナ」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、「街角の映画館」(クロード・ルルーシュ)、「最後のデート・ショウ」(ビレ・アウグスト)、「カンヌから5557マイル」(ウォルター・サレス)など。
なお、『それぞれのシネマ』には他のオムニバス映画とかぶる監督がいる。逆に、『セプテンバー11』『10ミニッツ・オールダー』『パリ、ジュテーム』では監督は重複しない。
『11'9''01/セプテンバー11』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、クロード・ルルーシュ、ユーセフ・シャヒーン、ケン・ローチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アモス・ギタイ。
『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、チェン・カイコー、アキ・カウリスマキ、ヴィム・ヴェンダース。
『パリ、ジュテーム』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、ガス・ヴァン・サント、コーエン兄弟、オリヴィエ・アサヤス。
『11'9''01/セプテンバー11』 11'9''01 September 11 (2002年)
テーマ:アメリカ同時多発テロ
構成:11分9秒01×11本
監督:サミラ・マフマルバフ、クロード・ルルーシュ、ユーセフ・シャヒーン、ダニス・タノヴィッチ、イドリッサ・ウエドラオゴ、ケン・ローチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アモス・ギタイ、ミーラー・ナーイル、ショーン・ペン、今村昌平
DVD - Amazon.co.jp
『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』 Ten Minutes Older: The Trumpet (2002年)
テーマ:時
構成:10分間×7本
監督:チェン・カイコー、ヴィクトル・エリセ、アキ・カウリスマキ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、ジム・ジャームッシュ
DVD - Amazon.co.jp
『10ミニッツ・オールダー イデアの森』 Ten Minutes Older: The Cello (2002年)
テーマ:時
構成:10分間×8本
監督:ベルナルド・ベルトルッチ、クレール・ドニ、マイク・フィギス、ジャン=リュック・ゴダール、イジー・メンツェル、マイケル・ラドフォード、フォルカー・シュレンドルフ、サボー・イシュトヴァーン
DVD - Amazon.co.jp
『パリ、ジュテーム』 Paris, je t'aime (2006年)
テーマ:愛(ボーイ・ミーツ・ガール 出会い)
舞台:パリ20区
構成:5分間×18本(20本)
監督:ブリュノ・ポダリデス、グリンダ・チャーダ、ガス・ヴァン・サント、コーエン兄弟、ウォルター・サレス&ダニエラ・トマス、クリストファー・ドイル、イザベル・コイシェ、諏訪敦彦、シルヴァン・ショメ、アルフォンソ・キュアロン、オリヴィエ・アサヤス、オリヴァー・シュミッツ、リチャード・ラグラヴェネーズ、ヴィンチェンゾ・ナタリ、ウェス・クレイヴン、トム・ティクヴァ、フレデリック・オービュルタン&ジェラール・ドパルデュー、アレクサンダー・ペイン (ラファエル・ナジャリ、クリストファー・ボー)
DVD - Amazon.co.jp
『それぞれのシネマ』 Chacun son cinéma (2007年)
テーマ:映画館
構成:3分間×34本
監督:レイモン・ドゥパルドン、北野武、テオ・アンゲロプロス、アンドレイ・コンチャロフスキー、ナンニ・モレッティ、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、ダルデンヌ兄弟、コーエン兄弟、デヴィッド・リンチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、チャン・イーモウ、アモス・ギタイ、ジェーン・カンピオン、アトム・エゴヤン、アキ・カウリスマキ、オリヴィエ・アサヤス、ユーセフ・シャヒーン、ツァイ・ミンリャン、ラース・フォン・トリアー、ラウル・ルイス、クロード・ルルーシュ、ガス・ヴァン・サント、ロマン・ポランスキー、マイケル・チミノ、デヴィッド・クローネンバーグ、ウォン・カーウァイ、アッバス・キアロスタミ、ビレ・アウグスト、エリア・スレイマン、マノエル・デ・オリヴェイラ、ウォルター・サレス、ヴィム・ヴェンダース、チェン・カイコー、ケン・ローチ
DVD - Amazon.co.jp
洋画★シネフィル・イマジカ - それぞれのシネマ - 各監督のコメント。矢印をクリック。
公式サイト、東京フィルメックス、ユナイテッド・シネマ、シネフィル・イマジカ、〃、角川
長篇の前に短編を1本だけ観るのならいいが、連続で観せられるこれらの短編オムニバスは正直疲れる。テーマが重たかったり、もっと短い分数でいいシナリオ(時間内に納まらなくなるのを恐れてか?)だったりするためためだと思う。
個人的には『パリ、ジュテーム』だけは、ハズレなしでとても良かった。ボーイ・ミーツ・ガールという軽いテーマで5分間なので、各作品が長編の一部分(出だしとか)を取り出したような話となったいたのが良かったのだろう。また、作品ごとに舞台を変えることで変化を出しつつ、パリで揃えることで統一感が出ていた。
『それぞれのシネマ』で良かったのは、「暗闇の中で」(アンドレイ・コンチャロフスキー)、「映画ファンの日記」(ナンニ・モレッティ)、「暗闇」(ダルデンヌ兄弟)、「アナ」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、「街角の映画館」(クロード・ルルーシュ)、「最後のデート・ショウ」(ビレ・アウグスト)、「カンヌから5557マイル」(ウォルター・サレス)など。
なお、『それぞれのシネマ』には他のオムニバス映画とかぶる監督がいる。逆に、『セプテンバー11』『10ミニッツ・オールダー』『パリ、ジュテーム』では監督は重複しない。
『11'9''01/セプテンバー11』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、クロード・ルルーシュ、ユーセフ・シャヒーン、ケン・ローチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アモス・ギタイ。
『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、チェン・カイコー、アキ・カウリスマキ、ヴィム・ヴェンダース。
『パリ、ジュテーム』と『それぞれのシネマ』の両方で監督しているのは、ガス・ヴァン・サント、コーエン兄弟、オリヴィエ・アサヤス。
『11'9''01/セプテンバー11』 11'9''01 September 11 (2002年)
テーマ:アメリカ同時多発テロ
構成:11分9秒01×11本
監督:サミラ・マフマルバフ、クロード・ルルーシュ、ユーセフ・シャヒーン、ダニス・タノヴィッチ、イドリッサ・ウエドラオゴ、ケン・ローチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アモス・ギタイ、ミーラー・ナーイル、ショーン・ペン、今村昌平
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『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』 Ten Minutes Older: The Trumpet (2002年)
テーマ:時
構成:10分間×7本
監督:チェン・カイコー、ヴィクトル・エリセ、アキ・カウリスマキ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、ジム・ジャームッシュ
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『10ミニッツ・オールダー イデアの森』 Ten Minutes Older: The Cello (2002年)
テーマ:時
構成:10分間×8本
監督:ベルナルド・ベルトルッチ、クレール・ドニ、マイク・フィギス、ジャン=リュック・ゴダール、イジー・メンツェル、マイケル・ラドフォード、フォルカー・シュレンドルフ、サボー・イシュトヴァーン
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『パリ、ジュテーム』 Paris, je t'aime (2006年)
テーマ:愛(ボーイ・ミーツ・ガール 出会い)
舞台:パリ20区
構成:5分間×18本(20本)
監督:ブリュノ・ポダリデス、グリンダ・チャーダ、ガス・ヴァン・サント、コーエン兄弟、ウォルター・サレス&ダニエラ・トマス、クリストファー・ドイル、イザベル・コイシェ、諏訪敦彦、シルヴァン・ショメ、アルフォンソ・キュアロン、オリヴィエ・アサヤス、オリヴァー・シュミッツ、リチャード・ラグラヴェネーズ、ヴィンチェンゾ・ナタリ、ウェス・クレイヴン、トム・ティクヴァ、フレデリック・オービュルタン&ジェラール・ドパルデュー、アレクサンダー・ペイン (ラファエル・ナジャリ、クリストファー・ボー)
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『それぞれのシネマ』 Chacun son cinéma (2007年)
テーマ:映画館
構成:3分間×34本
監督:レイモン・ドゥパルドン、北野武、テオ・アンゲロプロス、アンドレイ・コンチャロフスキー、ナンニ・モレッティ、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、ダルデンヌ兄弟、コーエン兄弟、デヴィッド・リンチ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、チャン・イーモウ、アモス・ギタイ、ジェーン・カンピオン、アトム・エゴヤン、アキ・カウリスマキ、オリヴィエ・アサヤス、ユーセフ・シャヒーン、ツァイ・ミンリャン、ラース・フォン・トリアー、ラウル・ルイス、クロード・ルルーシュ、ガス・ヴァン・サント、ロマン・ポランスキー、マイケル・チミノ、デヴィッド・クローネンバーグ、ウォン・カーウァイ、アッバス・キアロスタミ、ビレ・アウグスト、エリア・スレイマン、マノエル・デ・オリヴェイラ、ウォルター・サレス、ヴィム・ヴェンダース、チェン・カイコー、ケン・ローチ
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