8月1日(土)公開の映画『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』 Death at a Funeral (2007) walkerplus IMDb の広告が、7月31日(金)の朝日新聞夕刊に出ていた(画像)。
この広告の下半分は“500円鑑賞券”になっっていて、「シネマート六本木の『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』ご鑑賞のみに有効」「全ての家族のために8/1~8/14の2週間、鑑賞料500円キャンペーン実施決定!」「本件1枚につき2名様まで有効」「どなた様もお1人様500円でご鑑賞いただけます」と書かれている(他の媒体にも同様の500円鑑賞券付き広告を出していたようです(画像))。
フランク・オズ監督作品だし、IMDb (The Internet Movie Database) のユーザー票も2万票以上も入って平均7.3点(参照)と高評価なので楽しみにしていた。ところが、シネマート六本木のウェブサイトをのぞいてみると……
8月1日(土)より一部広告媒体で実施させていただきました「500円鑑賞キャンペーン」ですが、当初の予定を遥かに上回る反響を頂いておりますため、誠に勝手ながら8月4日(火)をもって終了とさせていただきました。
8月5日(水)以降にご来場のお客様は一般料金でのご鑑賞となります。ご了承くださいませ。
たくさんのお客様にご参加いただき、誠にありがとうございました。
当日料金(税込):一般 1,800円/大・高 1,500円/小中シニア 1,000円
サービスデー:月曜男性・水曜女性・木曜会員・毎月1日 1,000円(税込)
Cinem@rt- シネマート六本木 | 上映作品 | ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
(同様の告知がCinem@rt- シネマート六本木 | トピックス | 『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』500円鑑賞キャンペーン終了のお知らせにも)
14日間の予定だった「500円鑑賞キャンペーン」が、なんと4日目の8月4日(火)で終了してしまっていた。知らずに足を運んだ人も多かったのでは。
たしかに“500円鑑賞券”には「キャンペーンは予告なく終了する場合がございます。ご了承くださいませ」とは書いてあるものの、4日間で終了はないんじゃないのだろうか。
思い切ったキャンペーンだと思っていただけに大変がっくりです。この映画の日本での提供・配給・宣伝を担当していたのは株式会社プレシディオ(公式サイト)。予測が甘すぎたのではないだろうか。
ここから言えることは、ミニシアターの観客数は大幅な減少傾向にあるが、500円なら客はつめかけるということだ。ちなみに、アメリカでは観客動員の減少に対して、減収をカバーするため映画料金の値上げが行われた。具体的には、2002年に5.81ドルだった平均価格が、2008年には7.18ドルになった(参照、MPAAの報告 4ページ目を参照)。しかしこれは、値上げがさらなる観客減を招いているようにも思える。
日本のミニシアターや配給会社には、映画料金を今より少し下げることを検討して欲しいです(追記:具体的には前売券1000~1300円、当日一般1300~1500円ぐらいが希望。「前売1500円で水曜1000円均一」よりそっちのほうがありがたい)。
映画「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」公式サイト
【追記】
同時期に、先着1000名が500円で鑑賞できるキャンペーンが行われていたようです。このため映画館窓口で混乱が生じたんでしょうね(8月5日以降に色々あったのかお詫びとお知らせというのが出ています)。
もしかしたら、新聞広告の500円鑑賞券も先着1000名キャンペーンだったのに、「先着1000名」と入れるのを忘れてたのかもしれません。でも、「キャンペーンは予告なく終了する場合がございます。ご了承くださいませ」と書いてるから、先着1000名のわけがないか……
キャンペーン | 映画「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」公式サイト