28年目を迎えるフランス映画祭が、12月10日(木)~13日(日)に「フランス映画祭2020 横浜」として開催されます。
開催場所を横浜に戻して3年目。会場は横浜ワールドポーターズ5F・6Fにある「イオンシネマみなとみらい」の6Fにあるスクリーン8(縦6.6m×横15.4m、394席)。今年は全作品がここで上映されます。
今年は色々ありました。
- 3月2日(月) - 「2020年6月25日(木)~6月28日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催」と発表
- 4月24日(金) - 新型コロナウイルス感染症の情勢から「6月の開催は見合わせる」と発表
- 10月13日(火) - 「12月に横浜にて開催」(12月10日(木)~12月13日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催)と発表
- 10月15日(木) - フランス大使館にてラインアップ発表記者会見(YouTubeで生中継)
- 11月14日(土) - 11月20日(金) 0:15にチケット発売と発表
- 11月20日(金) - チケット発売
フランス国内では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者は5万4千人前後となっており、10月30日から全国的なロックダウンをしていますが、11月だけでも1万6千人以上が亡くなるという大変な状況です。とてもじゃないですが、例年のような監督や出演者が来日しての映画祭開催は無理です。
今年の上映作は長編10本。そのうち日本での配給会社が決まってない映画は、残念ながら今年は1本のみ。短編の上映はありません。
日本での配給会社が決まっている長編9本のうち、7本は日本での公開日が決まってます。12月公開が2本、来年1月公開が2本、2月公開が2本、5月公開が1本。あとは、2021年内に公開予定が1本と、劇場公開について情報が配給会社から出てないのが1本です。
今年は日本公開決定済みの映画が多くなるのは仕方がないかなとも思います。フランスでも新型コロナウイルスの感染拡大で映画館が営業できなくて、公開延期や撮影中断なども色々出てるでしょうからね。また、日本で公開される映画の本数が全体的に近年増えており、フランス映画も増えて今年は40本以上も公開されてます。こんな中で日本では観られないであろう映画をという注文自体が難しくなってるのではないでしょうか。
チケット代は、前売り・当日と関係なく一般:1800円、大高中生:1200円、小学生:500円、乳児&幼児:無料(ただし座席使用の場合500円)となっています。チケットはイオンシネマの公式サイトの上映スケジュールページから、日付を選んで普段の他の映画と同じように席を選んで購入できます。
上映スケジュールと各作品のフランス本国版のポスターは以下の通り。邦題には映画祭公式サイトの作品紹介ページ、原題にはIMDb.com、日本公開日にはその映画の日本公式サイトにリンクを貼りました。
12/10(木)
19:00 『ゴッドマザー』 La Daronne (2020年) PG-12
12/11(金)
18:00 『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』 Fête de famille (2019年)
日本公開:2021年1月8日(金) PG-12
20:40 『パリの調香師 しあわせの香りを探して』 Les Parfums (2019年)
日本公開:2021年1月15日(金)
12/12(土)
11:30 『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』 Gogo (2020年)
日本公開:2020年12月25日(金)
14:00 『マーメイド・イン・パリ』 Une sirène à Paris (2020年)
日本公開:2021年2月11日(木・祝)
16:35 『FUNAN フナン』 Funan (2018年)
日本公開:2020年12月25日(金)
18:55 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』 Mon Inconnue (2019年)
日本公開:2021年5月7日(金)
12/13(日)
13:30 『カラミティ (仮)』 Calamity, une enfance de Martha Jane Cannary (2020年)
日本公開:2021年公開予定
15:45 『私は確信する』 Une intime conviction (2018年)
日本公開:2021年2月12日(金)
18:30 『MISS(原題)』 Miss (2020年)
日本公開:日本での配給会社決定済み
フランス映画祭は、2003年までは来日ゲストが大勢来てる映画祭でした。監督や出演者が来日し、監督も出演者も来日できない作品であってもプロデューサーが来日。上映前に来日ゲストが挨拶し、上映後にも来日ゲストが登壇して観客の質問に答えていました。作品選定の担当者もフランス在住の日本人映画ジャーナリストで、日本での公開予定のない作品を中心としていたような印象があります。当時のフランス映画祭は、とても良い映画祭でした。
その後色々あってゲストは減り、2006年からはメイン会場を東京に移して舞台挨拶なども減ったりしました。2018年にまた横浜に戻ってきましたが、以前のフランス映画祭とは少し違ってますね。
今年は来日ゲストはいないし、日本公開決定済みの作品ばかりだし、映画祭にはどのくらいお客さんが来るのでしょうか。(※追記: 本編上映後に全作品でフランス映画祭のために撮影された監督(作品によっては出演者も)のQ&Aが上映されるようです)
今回の映画祭のメリットは公開時より大きなスクリーンで観れる、公開日より少し早く観れる。デメリットは1800円もする、公開まで待てば前売り券で観れて鑑賞後に絵柄の入った券が手元に残る作品もある(『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』は今のところオンライン券しかないみたいですが)などでしょうか。
公開時に観ようと思っていても見逃すことも多いので、映画祭で観てしまったほうがいいようにも思えるし……映画祭で観るか、公開時に映画館で観るか悩みどころです。
参照:
- フランス映画祭2020 横浜 - 映画祭公式サイト
- 上映作品 | フランス映画祭2020 横浜 - 〃内
- UniFrance Tokyo フランス映画祭 (UnifranceTokyo) on Twitter - ツイッター公式アカウント
- みなとみらいの上映スケジュール:イオンシネマ
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