ここんとこ、雨っぷりが続いてる。 だから何もしない日が多い。 しかし、昔は雨が降ろうと雪が降ろうと家の中の農作業は幾らでもあり、家中で忙しく働いていた。 私が小学校の頃は、どの家でもヤギやウサギやニワトリが居て、これを世話するのは子供が世話する事が当然の役目だった。 その他に学校に行く前と、帰ってからも農作業の手伝いをさせられた。それがなんの不思議もない時代だった。
今はどうだ! 農家の子供で手伝いをさせる家など1軒もない。 子供の教育のためにはとんでもない事なのだろう。 だもの、農家の後継者なんて育つ訳はない、農業が儲かる儲からないという以前の問題だろう。 農業に限らず、労働に接しないで”勉強、勉強”で卒業したら急に仕事に就けでは勤労の精神などないのだから長続きする訳などないだろう。
数年前、某商業高校の就職希望率が20%だった。(数年前、退職後に商業高校の進路指導の先生をしていた) その時、即社会に出て働く商業高校生が余りにも少ないと感じた事を覚えている。 当時は高校生の求人倍率が0.75%という低さだった理由もあるが、県全体の卒業者数1,694名中、2,748名(17%)が就職者という少なさだった。そしてどんな仕事(どんな職業でどんな職種)をしたいのかという目標を持っている生徒がまるでいなかった事にも驚いた。・・・・・フリーターや派遣で働く若者が多く居ることは正社員にしないで雇う企業のせいばかりとはいえない気がする。
農業自給率は39%で大変だ。 燃料高騰、農業資材、肥料、飼料高騰なのに農産物価格は低迷、まさに危機状況にある。 農業後継者(就職)などいない。・・・・県下で数人だ・・・・・ 高齢者ばかりであちこちの農地は荒れ放題、草、茫々だ! 自給率は数%に落ち込むと言われてる。・・・・・ だがナァ考えてみてよ、、、ほんの少し前は、子供が道端の草を刈ってきてヤギやウサギにくれて育てた(エサ代無料だよ) 乳搾りも子供の役目だ(かなり高いカロリーだよ) その子供を生ませ売って金にした。 祭り、祝日にしか食べられなかったヤギやウサギやニワトリはそれは美味かった。
いざとなれば(輸入停止になったとき)、当時のような質素な生活をすれば(コンビニ、スーパーの食品廃棄見直し等も含め)自給率は80%ぐらい保てるだろう?と思うよ。 しかし、いったん贅沢になった人間に倹約質素を言っても無理だろうな?とも思う。 どうなる農業
追記:雨続きで草の成長に除草が追いつかない毎日です。
今週の小説→日本が聞こえる、は?? 本牧亭の鳶(新潮社・吉川潮著)は、セミドキュメンタリーの短編小説で面白かった。