ちょっと、少し前の話になるのですが、8月は浮世絵がマイブームでした。
7月末に日本に帰る前にネット上で江ノ島の浮世絵をいくつか
見ていて、「素敵ぃ。。昔の江ノ島だぁ~」と思っていると
江ノ島の岩屋のパンフレットにも浮世絵が。
六十余州名所図会 相模江ノ島岩屋ノ口
初代 歌川広重の作、と書いてあります。
こちらは葛飾北斎ですね。いいなぁ。。
制作年は1831年だそうです。その頃の江ノ島に
ちょっとだけ行ってみたい。。。
その数日後、八景島シーパラダイスに行くと橋に浮世絵のレリーフ
がありました。
八景島シーパラダイスの最寄り駅は「金沢八景駅」です。
金沢八景って小さい頃から、ただの駅の名前という認識しかなかった
のですが、八つの景色で八景なんですね。今回初めて知りました(笑)。
横浜市のHPに名前の由来と広重の描いた金沢八景の
浮世絵が紹介されています。昔はこんなだったのね。今も
こんな景色が残っていたら素敵だろうなぁ。。。
そしてベトナムに戻ってきてすぐに、なんと!浮世絵の画集から
拡大して絵を描いて欲しい、という依頼が♪
なんてすごいタイミング!!
浮世絵は永沢さんの本にも出てきますし、スケッチ大先輩のkeikoさんのHP
でも北斎の模写がアップされていますので、
スケッチされる方は興味がある方も多いかと思うのですが、
いろいろ見ていくと本当に楽しいですね。
今回依頼されたのは広重「東海道五十三次」の一番最初の絵「日本橋」。
初刻版、再刻版で色や絵柄が違うものもあるので、ネットでいろいろと
見ていくうちに、江漢の五十三次贋作問題を取り上げているサイト
にたどり着きました。
贋作なんて興味無かったのに、両方の絵を見ていると、やっぱりだんだん
「本当はどちらが先に描いているんだろう。。。」と気になってきて、
夜中にパソコンにかじりついていろんなサイトを読んでいたら、
すっかり寝不足に。。。
気分は盛り上がっていたのですが、絵のほうはちっとも進まず、
やっと数日前に描きあげた拡大版(模写)です。
大きな絵がないので、画集をスキャンしてパソコンで拡大した
画像を見ながら描いたのですが、それでも細部が分からない所が
いくつかありました。
↓これよりももう少し大きく描いているので、細部が分からないと
描きようがないのです。かなり想像も入ってます(笑)。
実際に描いてみると、見ているだけとは違ってもっといろいろ
見えてくるというか、とても楽しい作業でした。
いつか本物の版画が見たいなぁ。。。