12月5日季語 枯桑
先月作った俳句の選句結果が届きました。
一番点が入った句は。
鵙の贄 両手広げて 空を見る
11月のある日、ジューンベリーの枝にカエルを見つけました。
ぎょっとしました。
鵙が枝に小動物を刺して冬の餌にする、ということは知っていましたが見るのは初めてでした。
カエルは光に照らされて上を向いていました。
生きる命の循環のために枝にさされている姿は、神々しくもありました。
毎日枝に居るカエルを見に行きます。黒みを帯びてきました。
木枯らしや 佇む蕾 路地にあり
木枯らしが吹く日、枯れたシュウメイギクに蕾を見つけました。
咲くだろうか。
咲きませんでした。
咲かずに終わる蕾もある。それでもいいのです。
でこぼこの 甲の血管 日向ぼこ
句会で作った句です。
幼き日に近所のおばさんの家に行くのが好きでした。
おばさんの家には縁側があり、そこで日向ぼっこをしたのです。
おじさんが一緒の時もありました。
おじさんの脛に血管が浮き出ているのを見て触ってみたい、
指でしごいてみたいと思ったのでした。
私の手の甲にも血管が浮き出るようになりました。