Kind of Good 2

日々の暮らしをつぶやいています

立春ああ立春

2024-02-05 21:36:32 | 日記
暦の上ではもう春。
私にとっては立春の日は思い出深い日。
母が亡くなって51年が過ぎた。あっという間に過ぎた年月。
今にして思いも深し親の恩。
明治生まれの母は9歳の時実母と死に別れあまり詳しくは話さなかったけれどそれなりの苦労をしたことが垣間見られいつも姉妹5人を同じように育てたいと同じ着物や洋服を着せるのが楽しみであったような。
末っ子の私はいつもお下がりのお下がりを着せられた思い出がある。
そろいの絽の着物は最後は夏蒲団になり、小学1年生でおそろいで作った麻のレースのワンピースは高校生の時のブラウスとなった。一番上の姉とは15歳違い、すぐ上の姉とも6学年の差があったので私が小学校に入った時姉が先生をしていて、上の姉は中学生、高校生。
いつも母と二人で針仕事を教えてもらって縁側で過ごしたり、ヨモギやつくしを採りに行ったり。
姉と対等に話をするようになったのは結婚してからのように思う。
いつも3人で四国や京都にお墓参りに出かけた。
どこえ行くのにも何をするのにも姉たちに守られてきたように思う。
その姉も一人減り2人減り。おトンボの私がもう83歳になるのだものねえ。
いつもお参りに行く大谷さんや東山浄苑ももう私しか行けない。
何やらとてもさみしかった。

母は勉強しなさいとは全く言わず早く寝なさいとだけ言った。
「勉強は誰の邪魔にもならないし一度頭に入ったものは誰にも邪魔されることはない」とよく言った。
「親の意見となすびの花は千に一つの無駄がない」ってホントですね。
この歳になってしみじみ思います。
行きたいところに自分の足で行けることの大事さを今更ながら思い、
健康に感謝して死ぬまで元気でいたいと思う今日この頃です。
コメント
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