JR彦根駅から約15分駅前お城通を真直ぐ歩くと、いよいよ彦根城とのご対面です。外堀越しに佐和口多聞櫓、彦根山の中腹に天秤櫓、さらにその後方に天守を一望することができます。
外堀を渡り桝形をなす佐和口門跡の高い石垣の間を通り過ぎると、内堀近くに柿葺き屋根が美しい馬屋があります。
内堀に架かる表橋を渡り彦根山の坂を登ると、天秤櫓下の尾根を掘った空堀に達します。両側を高い石垣に囲まれ、ここを通過する敵兵は頭上から矢が射られ難儀したと思われます。天秤櫓は、東西二つの二層二階の隅櫓が、廊下橋を中心にして、まるで天秤のように見えることから名付けられたそうです。また、非常時には廊下橋を落とすことで、本丸と鐘の丸を分断し、本丸への進入を阻止しました。
廊下橋を渡り天秤櫓の門をくぐると、やがて太鼓門続櫓が見えてきます。太鼓門は本丸への最後の守りの拠点で、一層の櫓門の前も門の内も石垣で防御を固めています。
太鼓門を抜けると、いよいよ国宝天守の本丸です。