任侠シリーズ第5弾。義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話が次々と舞い込んでくる。今度の舞台は、北千住にある古いミニシアター映画館。TVやネットに押されて客足が落ち、映画館を経営する千住興行の増原社長も閉館を覚悟している様子。その上、存続を願う「千住シネマ・ファンの会」へ嫌がらせをしている輩の存在まで浮上する始末。「永神のオジキは、映画館の話でいらしたんですか?」興味津々の若い衆に、阿岐本組代貸の日村は心の中で溜め息をつく。困った人をほっとけず、さらには文化事業が大好きな親分の性分、暴対法でヤクザも生きにくい世の中、マル暴の甘糟に監視されながら、阿岐本組の面々は、存続危機の映画館をどう立て直すのか・・・。今回は乗り込んでではなく会社を取り巻く状況に対応して立て直す展開で、今回も笑わせてもらいました。2020年5月中央公論新社刊
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