読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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荻原浩著「楽園の真下」

2021-04-26 | 荻原浩
昆虫パニックホラー小説。コーラルブルーの海に囲まれ、亜熱帯の緑深い森に包まれている“日本でいちばん天国に近い島と呼ばれる”志手島。その島で世界最大級の17cmのカマキリが発見された。『びっくりな動物大図鑑』を執筆中のフリーライター・藤間は取材のため、現地へ向かうのだが・・・・。志出島は飛行場もなく、本土から船で19時間という海の美しい離島で、楽園ともいわれるこの島で、何故か最近自殺が多いと話題に上り始めていた。妻が自死を遂げ、未だに立ち直れていなかった藤間は、カマキリはともかく、自殺の謎に興味があったのだ。ヒロインの生物研究センターの秋村准教授が、カマドウマやハリガネムシや水面を泳ぐカマキリの謎等々昆虫についての蘊蓄がある意味不気味でした。最後の巨大カマキリと闘うシーンは圧巻。よくできたサスペンスホラーでしたが最後にもう一つ余韻を残すホラーのシーンが欲しかった。
202019年9月文藝春秋社刊

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