読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

荻原浩著「ギブ・ミー・ア・チャンス」

2017-12-01 | 荻原浩

「人生やり直したい!」と何度思ったことか。でも、夢を追うのも楽じゃない。それでも、挑み続ける人々の姿を描いた少しだけ心が強くなる短編集8作。元相撲取りで身体でかい探偵・隠れるところがあるの・・・「探偵に向かない職業」、売れない演歌歌手の・・・「冬燕ひとり旅」。地方路線の電車の車内パーサーに転職した元CAのお仕事小説・・・「アテンションプリーズ・ミー」。漫画アシスタント、モデルを主人公にした少し物悲しく切ない話・・・「夜明けはスクリーントーンの彼方」。作家を目指す人たちが諦めずに夢を追っている微笑ましい話・・・「リリーベル殺人事件」地方公務員のゆるキャラ奮戦記・・・「タケぴよインサイドストーリー」や相方に逃げられた芸人・・・「押入れの国の王女様」

人生の転機を迎えた人々の悲喜こもごもを掬いあげる、笑いと涙の「再チャレンジ」など、ほっこりする内容でした。

2015年10月文藝春秋刊


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