読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

山口芳宏著「100人館の殺人」

2010-05-08 | や・ら・わ行
容疑者が100人?著者曰く「100人の名前をおぼえる必要はありません!」
大富豪の館でメイドとして働く妹、結衣子は館に流れる不穏な空気を敏感に感じ取って、兄の神尾にSOSを発信する。
妹に頼まれ、名探偵・西園寺とその館にかけつけた神尾は、奇妙な殺人事件に遭遇する。
衆人環視下、謎の方法で館の主が殴り殺され、容疑者は、なんと100人! 
館の主・高崎幸之助が開いたパーティに訪れていた客に加え、肉親もスタッフも誰もかれもが疑わしいのだ。
しかも外界に通じる唯一の道である橋が爆破され、閉鎖空間内で次々に殺人事件が・・・
連続殺人事件に巻き込まれてしまった神尾兄妹は、無事に館から脱出できるのか・・・。
犯人は嘯く『警察も、・・・被疑者と無関係の人間を突き止めるのは無理。』殺人も
『慣れの問題。人間てのはね、習慣の動物なんだ。・・・・戦場だってテロだって・・・やってるときは罪悪感なんて感じないはず』(267P)
さすがに、人物の描き方は大雑把で「ミステリーの禁じ手」有りの、
やたら人が殺されてリアルさに欠けて感情移入も出来ず犯罪動機もイマイチ納得出来ずに終わった。
2010年3月東京創元社刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柴田よしき著「風精(ゼフィ... | トップ | 柴田よしき著「RIKO-女神(ヴ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

や・ら・わ行」カテゴリの最新記事