元京都府警捜査一課長が、刑事の心情を描いた小説 肩書に府警退職後、東映(株)京都撮影所相談役兼製作アドバイザーとしてドラマ10の『フェイク 京都美術事件絵巻』をはじめ『科捜研の女』『遺留捜査』等、京都を舞台にした刑事ドラマの警察監修を数多く手掛けるとある。 祇園祭の熱気に包まれる夜、芸妓への襟替えをひかえた舞妓が殺された。事件は解決のきざしすら見えなかったが、一人の敏腕管理官の捜査指揮により急展開を見せはじめる・・・。元刑事の著書らしく、随所にリアリティが感じられる刑事もの群像劇。今野敏氏の作風に似ているが謎解きの妙や大きな山場はないが刑事の心情や被害者やその家族の辛い気持ちがよく書かれている。
2018年10月星雲社刊

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます