東京の実家で暮らす一人娘、一般職の正社員として勤務する風見窓子33歳が主人公。
社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの過程を描いた小説。
会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手は居るが結婚したいと思っていない。
しかし同居する両親からは家に居いとくのは「干支三回りが限度」と宣告されてしまった。
そんな窓子に職場のやり手上司の47歳独身有磯潮美が「しないの、結婚?」と声をかけてきた。
やがて東京下町・三ノ輪にある潮美の実家に通い出したのをきっかけに、窓子の日常は突如として変容し、家族作りのトランプカードの交換シャッフルがはじまった。
顛末も予想できるありふれた展開で盛り上がりも欠けるのに読まされてしまうのは登場人物の感情表現の細やかさ、それぞれのキャラクターの巧みな心理描写の面白さからか。
まさに“脱力系女性”の為に書かれたエール小説。
2010年4月 実業之日本社刊
社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの過程を描いた小説。
会社に不満はないし、寿退社する後輩女性を妬んでもいない。友人以上恋人未満の交際相手は居るが結婚したいと思っていない。
しかし同居する両親からは家に居いとくのは「干支三回りが限度」と宣告されてしまった。
そんな窓子に職場のやり手上司の47歳独身有磯潮美が「しないの、結婚?」と声をかけてきた。
やがて東京下町・三ノ輪にある潮美の実家に通い出したのをきっかけに、窓子の日常は突如として変容し、家族作りのトランプカードの交換シャッフルがはじまった。
顛末も予想できるありふれた展開で盛り上がりも欠けるのに読まされてしまうのは登場人物の感情表現の細やかさ、それぞれのキャラクターの巧みな心理描写の面白さからか。
まさに“脱力系女性”の為に書かれたエール小説。
2010年4月 実業之日本社刊
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