読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

萩原浩著「花のさくら通り」

2014-03-01 | 荻原浩
シャッター通りまであと一歩。さびれた商店街の再生プロジェクトを請け負ったのは、
和菓子屋の2階に移転してきたばかりの超零細&倒産寸前の広告制作会社だった。
『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズが久びさに復活。
「さびれた商店街の活性化、請け負います!」
不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは住んでいる人も高齢化し、商店街もすっかりさびれ、シャッターを閉めたままの店が目立つようになった閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。
最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに。
「今までと同じやり方ではだめだ。新たな有効策を考えなくては!」そう叫んで街の活性化を
模索する人々の前に、その街のぬしのような者たちが立ちはだかる。
彼らは、今までのやり方を押し通そうとするのだ。
連続放火犯を獲れえる為の夜回りのエピソードや寺の息子と教会の娘の許されざる恋など、離婚で逢えなくなった娘との手紙のやりとりなどコメディータッチで展開されるのだが登場人物が多すぎて面白いのだが消化不良で終ってしまった感じ。
「理屈がなくても、裏づけがなくても、何もしないより、何かをしたほうがましです。覚悟は何かをした後についてくるものだ。かわろうとしなければ、かわれない」(P144)
2012年6月集英社刊

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