同じ出来事でも、見る人や立場によってこんなに見え方が違うという人の心の裏を描いたミステリー短編6つ。女優の藤吉弓香は、母親に会いたくない為、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友理穂からの説得もあって悩んだのだが、そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く・・・「ポイズンドーター」
見方を変えた理穂の視点で書かれた連作「ホーリーマザー」他、
姉と妹・・・「マイディアレスト」脚本家女の痴妬・・・「ベストフレンド」
。男と女・・・「罪深き女」。押し付けられた性格誰にでも・・・「優しい人」。
被害者と加害者どの短編も「え~」もう終わりという不完全燃焼気味で唖然な気分だった。2016年5月光文社刊
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