第14回日本ミステリー文学大賞新人賞 受賞作品。
受賞時は「ハッピーエンドは嵐の予感」という題名だったが、主人公のマムシこと小金欣作(こがね・きんさく)が好んだプラターズの名曲「煙が目にしみる」から 改題された。
巨大歓楽街、福岡・中洲。バブル期はやくざ相手でも一歩も引かず地上げで鳴らしたが、今は長いものには巻かれてしまうさえない街金業者になりさがった49歳のオンッサン姿の小金欣作がある夜、この界隈を仕切る悪評高い暴力団に単身でつっかかってゆく少女を見て、ついつい助けてしまう。
その少女の向こう見ずさにかつての自分を思い出し、長くくすぶり続けていた男の心に再び火がついたのだ。「大人の正義、見せちゃるばい」──彼は仲間と共に知力体力根性愛情を駆使し、ネオン街を奔走する『大人よ意地を張れ!負け犬では終わらない、終われない。』
登場人物のキャラがハッキリしていてる。オカマバーのメロン。
亡き相棒ハブの未亡人桜子。友達を思う 夢子と翔一。社員の健司。
博多弁の加齢臭プンプンの体力低下は否めないおっさんの大活躍に、警察官が最後にしか登場しないがテンポの良い展開と、ハラハラドキドキの懐かしいハードボイルド風で一気読み出来た。
『自分らしく生きるとは、何も好き勝手に生きることとは違うたい。少々面倒でも、自分が正しいと思ったことは、必ずやる。ようあるやろ。本当は、こうしなきゃいけんと思うても、何やかんやと自分に言い訳して、やらんで済ますことが。そんなたびごとに、自分らしさが、のうなっていくったい。・・・自分らしか生き方いうんは一番窮屈な生き方かもしれんたい』(P160)
2011年2月 光文社刊
受賞時は「ハッピーエンドは嵐の予感」という題名だったが、主人公のマムシこと小金欣作(こがね・きんさく)が好んだプラターズの名曲「煙が目にしみる」から 改題された。
巨大歓楽街、福岡・中洲。バブル期はやくざ相手でも一歩も引かず地上げで鳴らしたが、今は長いものには巻かれてしまうさえない街金業者になりさがった49歳のオンッサン姿の小金欣作がある夜、この界隈を仕切る悪評高い暴力団に単身でつっかかってゆく少女を見て、ついつい助けてしまう。
その少女の向こう見ずさにかつての自分を思い出し、長くくすぶり続けていた男の心に再び火がついたのだ。「大人の正義、見せちゃるばい」──彼は仲間と共に知力体力根性愛情を駆使し、ネオン街を奔走する『大人よ意地を張れ!負け犬では終わらない、終われない。』
登場人物のキャラがハッキリしていてる。オカマバーのメロン。
亡き相棒ハブの未亡人桜子。友達を思う 夢子と翔一。社員の健司。
博多弁の加齢臭プンプンの体力低下は否めないおっさんの大活躍に、警察官が最後にしか登場しないがテンポの良い展開と、ハラハラドキドキの懐かしいハードボイルド風で一気読み出来た。
『自分らしく生きるとは、何も好き勝手に生きることとは違うたい。少々面倒でも、自分が正しいと思ったことは、必ずやる。ようあるやろ。本当は、こうしなきゃいけんと思うても、何やかんやと自分に言い訳して、やらんで済ますことが。そんなたびごとに、自分らしさが、のうなっていくったい。・・・自分らしか生き方いうんは一番窮屈な生き方かもしれんたい』(P160)
2011年2月 光文社刊
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