読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

藤岡陽子著「闇から届く命」

2015-06-26 | は行
都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。
脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、姉の死をきっかけに助産師になった。
大学病院を経て移ったローズ産婦人科病院は、儲け至上主義の院長と助産師長なのにお産の取り上げも管理もできないのがいる
ワンマン経営で、やや問題を抱えている様子。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩や同僚に恵まれ、充実した日々を送っているからだったが、
ある日、新生児室から一人の男児が消える・・・。
使命感に燃える助産師たちが生まれくる命のために奔走する感動サスペンス物語。
「仕事をするって、生きることなのよ。真剣に働くってことは、真剣に生きるってこと」(P137)
「直観というものは、単なる思いつきということではない・・・ひとりの人間が積み上げてきた経験や知識が弾き出す、
その時考えつく最善の答え。それが直感です。」(P269)
想定できる展開でやや盛り上がりにかけるし、障害を持った赤んちゃんの問題等掘り下げ不足で不満が残るが
産院の様子が男の自分には珍しく面白かった。
2015年2月実業之日本社刊

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