読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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福田和代著「星星の火2」

2018-05-11 | は行

警視庁通訳センターで中国語を巧みに操る通訳捜査官・城正臣と警視庁保安課の上月が活躍するシリーズ続編。

『「星星之火 可以燎原」小さな火花でも、広野を焼き尽くすことができる。(中国のことわざ)』(前作本文より)

警視庁保安課の刑事・上月は、女子高生の売春組織を捜査していたが、中国人を中心にした別の組織の存在が明らかになり首謀者を捕らえると、「赤い虎」なる存在を知らされる。一方、中国語の通訳捜査官・城は上月から聞いた「赤い虎」を探るべく行動していて、池袋で起きた殺人事件からその端緒を掴むのだが・・・。

帰国した中国残留孤児の子供に焦点をあてた日本に生きる中国人犯罪者の問題を登場人物の興味深いキャラ・変わったイクメン刑事の私生活などが巧みに織り込まれていて面白い警察小説。

2017年9月双葉社刊


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