読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

堂場瞬一著「ネタ元」

2018-09-20 | 堂場瞬一

事件記者を主人公にした短編5本。記者と刑事の会話は騙し合いだともいえる。時代とともに、事件記者と「ネタ元」の関係も変化した。一つの新聞社を舞台に50年の変遷を描いた小説1996年インターネット黎明期。特ダネのネタ元はネットで知り合っただけの会ったこともない匿名の人物。上司からネタ元の特定を指示されるのだが・・・表題作「ネタ元」他、1964年東京五輪開会式当日で浮かれる世間をよそに、記者は特ダネを掴んでいた、記事の掲載を直訴するも断られ号外手配を打診され・・・「号外」、1972年。都内ホテルでの女性弁護士殺人事件。記者は恋人から重大情報を知らされ―このネタ、使っていいのか?・・・「タブー」1986年。支局長として新潟に戻ってきた記者が、長年のネタ元と再会する。まだ俺は現役だろうか。・・・「好敵手」2017年。支局に配属されたルーキー記者は、情報の氾濫に悩んでいる。新聞記者って必要なのか?・・・「不拡散」。

2017年7月講談社刊


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全国革新懇編「インタビュー... | トップ | 本城雅人著「友を待つ」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

堂場瞬一」カテゴリの最新記事