読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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雫井脩介著「犯人に告ぐ3 紅の影」

2020-06-19 | 貫井 徳郎
前作の続き。犯人逮捕から2週間たっても依然として行方の分からない「大日本誘拐団」の主犯格「リップマン」ことアワノ。神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、今度はネットテレビの「ネッテレ」特別番組に出演し、「リップマン」に向けて番組上での対話を呼びかける。だが、その背後で天才詐欺師アワノは次の犯罪を計画、思いもしない5千万円強奪の驚愕取引を計画していた。「ポリスマン」と呼ばれる捜査本部内の内通者の存在、そして警察組織の不協和音の中「リップマン」が仕掛けた大胆にして周到な犯罪計画にたいして、警察の威信と刑事の本分を天秤にかけ、巻島がTVで犯人に訴える「決して安らかに眠らせはしない。今夜は震えて眠れ」。「リップマン」のボス・「ワイズマン」の正体、アワノの生い立ちからの謎が明かされて、そしてラストまで畳みかけるような展開で続編4へ続くのだろう。前作から読んでないと登場人物が繋がらないのは仕方がないが前作との間が4年は空きすぎ。登場する女性の描き方にも疑問を感じた。
2019年8月双葉社刊


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