読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

佐々木譲著「北帰行」 

2010-02-22 | 佐々木譲
直木賞、受賞後第1作!ロシア圏専門の旅行代理店を個人営む関口卓也は、美貌の女性タチアナ・クリヤカワ(ターニャ)をアテンドすることになる。
だがターニャが日本に来た目的は、自分の妹を殺したヤクザへの報復だった。
事件に巻き込まれた卓也はターニャと逃亡をはかるが、組長を殺された舎弟・藤倉奈津夫の執拗な追い込みをかけられるはめに。
警視庁組織犯罪対策部の寒河江は、事件の捜査を担当することになったが、全く見えない事件の本質に戸惑いながら
やがて日本で暗躍するロシアン・マフィアの動向に注目していく。
東京、新潟、そして稚内。1000km以上に及ぶ極限の逃亡劇の結末はどうなるか?
警察小説の著者が今回は会心の長編クライム・サスペンスを書いた。
最初の殺人、六本木界隈で組長狙撃され二人、報復の撃ち合いで三人が、
手違いから肉親が一人、敵討ちでまた一人、そしてまた・・・ちょっと短期間に人が殺されすぎ、日本でこれだけ殺されたら大騒ぎのはずだが・・・、
まぁそれなりにストーリーには引き込まれるのだが、2度も同じ過ちによる殺人シーンがあったり、最後の終り方も私的には好きな顛末ではない。

2010年1月角川書店刊

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