読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

佐々木譲著「闇の聖域」

2023-04-22 | 佐々木譲
舞台は、満州、大連。「張作霖爆殺事件」の二年後、警視庁を退職して満洲・大連警察署特務巡査となった河村修平は、初勤務早々、殺人事件の捜査に携わる。被害者男性の首には頸動脈を狙ったような傷があり、修平は東京で起こった殺人事件との類似に気づく。一方、新進画家の中村小夜は街で偶然出会った青年ルカへの想いを深めてゆくが、彼には一族にまつわる秘密があった。やがて小夜は警察が事件の容疑者としてルカを追っていることを知る。犯人を追うミステリが途中からファンタジーに結末も最後は幻想小説風の幕切れでガッカリ。リアリズムの映画と思って観ていたら突然別のファンタジー映画に変化した感じ。サスペンス×ロマンス長篇とあるが佐々木譲氏には本来の社会派リアル・ミステリのテーマでの著作を期待したい。なんとなくルーマニア吸血鬼・難病ALS・中医薬不思議な漢方薬。なんなのかな?
2022年11月角川書店刊

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