読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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堂場瞬一著「聖 刻」

2022-03-24 | 堂場瞬一
主人公は、MGのV8を愛車にする身長165cmの合気道の使い手で加害者と被害者の狭間で苦悩する女性刑事柿谷晶。大物司会者の息子が、元恋人を殺害したと出頭。捜査一課殺人犯捜査第8係の女性刑事・柿谷晶は同僚の井端と取り調べに臨む。だが、被疑者は犯行を自供する一方、動機については口を閉ざす。晶は被疑者の家族に接触するが、家族はネット上の誹謗中傷に悩まされていた。加害者の家族だからといって、責めることは許されるのか。自らも兄が加害者だった苦い記憶が甦る中、家族に張り付き、事件の背景を探る晶。犯罪被害者支援課の村野らと協力しあい、留まることのない加害者家族への悪意と戦いながら捜査を続ける晶だったが、やがて事態は最悪の方向に向かう・・・・。振りかざされる「正義」は、単なる「悪意」の裏返しだ。警察が被害者だけでなく加害者支援という立場で動く展開。ネット社会の歪みを鋭く追及した作品ですが題名の聖刻の意味が最後まで判らなかった。
2021年8月講談社刊


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