読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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今野敏著「サーベル警視庁」

2017-07-25 | 今野敏

明治387月。国民が日露戦争の行き着く先が気になるころ、警視庁第一部第一課の電話のベルが鳴り駆けつけると。殺されたのは帝国大学講師・高島で彼は急進派で日本古来の文化の排斥論者だという。同日、陸軍大佐・本庄も高島と同じく、鋭い刃物で一突きに殺されたとの知らせが。警視庁第一部第一課は、伯爵の孫で探偵の西小路や、元新選組三番隊組長で警視庁にも在籍していた斎藤一改め藤田五郎とともに捜査を進めていく。帝国大学講師・夏日漱石、小泉八雲、ラファエル・フォン・ケーベルなど明治を代表する伝説の講師陣も登場し明治らしさを醸し出す展開。やがて本庄大佐に次ぎ,怪しいと思われていた薬屋が刺殺され,状況は混沌とする。当時の警察の内情や薩長との対立も描かれ,面白い斎藤一の剣とフランス式のレイピア(サーベル)との対決は面白い。明治版隠蔽捜査?

2016年12月角川春樹事務所刊


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