主人公は人工水晶開発の為、マザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。
もう一人の主役は、インドの先住民の「生き神」信仰の稚児(処女神)だったロサ。
藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。
その宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会い彼女をその境遇から救い出す。
インドで商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、
資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。やがて採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。
果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか・・・。
生き神として役立たずになったロサの過酷な運命「自爆テロ」の道具なるくだりなど、その後藤岡に助け出されてからNGO職員となって驚くほどの能力を発揮するなど藤岡のビジネスの節々で重要な役割をになって運命が交差する展開が面白かった。
おまた余り知られていないインドの混沌の現実が面白かった。読み終わっても余韻が残るストーリーで堪能できた。
「犠牲を払わずに最悪の事態を避けることは不可能です。比較と確率の問題、賭けでした。」(P539)
2014年12月角川書店刊
もう一人の主役は、インドの先住民の「生き神」信仰の稚児(処女神)だったロサ。
藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。
その宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会い彼女をその境遇から救い出す。
インドで商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、
資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。やがて採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。
果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか・・・。
生き神として役立たずになったロサの過酷な運命「自爆テロ」の道具なるくだりなど、その後藤岡に助け出されてからNGO職員となって驚くほどの能力を発揮するなど藤岡のビジネスの節々で重要な役割をになって運命が交差する展開が面白かった。
おまた余り知られていないインドの混沌の現実が面白かった。読み終わっても余韻が残るストーリーで堪能できた。
「犠牲を払わずに最悪の事態を避けることは不可能です。比較と確率の問題、賭けでした。」(P539)
2014年12月角川書店刊
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