難民とは...

　2011年は、「難民の地位に関する条約」（難民条約）の採択から60年、日本がこの条約に加盟して30年の記念年あたるそうだ。

　では、難民と言われる人とは...

　1951年の難民条約では、「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であることまたは政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる人であって、その国籍国の保護を受けられない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者」となっている。

　人種的、宗教的、政治的な理由により国籍のある国に入れない人たちのことである、イラクではシーア派のクルド人が国内で難民となったケースもあり、これを当時UNHCRの緒方定子氏が支援した。

　難民となることは大変、不幸なことである。　この難民をサポートすべき理由は、一つは人として人道的な立場から、そして、もう一つは新たな紛争を未然に防ぐためである。

ＪＩＣＡ’ｓ　Ｗｏｒｌｄの2月号で難民支援を特集しています。