自転車おやじのカリフォルニアゴールデン日記

ゴールデンレトリバーのジュリーのblogから、ロードバイクのブログへと衣替え。トライアスロンとサーフィンについても少し。

日本の電機メーカーどうした?

2012-11-20 21:08:55 | ゴールデン
私は大学では電気工学科でした。といっても、遊んでばかりで勉強らしい勉強はほとんどしませんでしたが... というわけで、大学時代の同級生には、日本の電機メーカーに勤めている人間がたくさんいます。


今から20数年前の当時は、電気工学科と言えば、コンピューター、半導体、ソフトウエアと、引く手あまたで、就職もよりどりみどりでした。成績のよかった連中はみんなこぞって日本の大手電機メーカーに就職して行きました。


ところが、最近のインターネットのニュースなんかを見ているとどこも大変で、このまま行くとつぶれるんじゃないかと思えるような会社もありますよね。私がアメリカに来てからの12年余で状況は全く様変わりしてしまいました。


こちらに来たばかりの頃に、テレビを買いに行ったのですが、SONYのテレビなんかは全く手が出ませんでした。家電量販手の売り場には、SONY、PANASONIC、SANYO、JVC等のテレビが溢れていました。Samsung, LGのテレビなどはあったかどうかも覚えていません。全く気にも止めていませんでした。


私がアメリカで最初に買った携帯電話はSamsung製でした。理由は簡単。他の電話よりずいぶん安かったからです。でも、性能は最悪、なかなか電話がつながりませんでした。


ところが今はどうでしょう? テレビと言ったらSamsungかLGが一番人気で、SONYのオーラは全く感じません。携帯電話は、iPhoneかSamsungのGalaxyばかりで、日本メーカの物は完全になくなってしまいました。最後に見たのはKyoceraのやつかな。でも、Kyoceraも撤退してしまったのでしょうね。


本当に何かドラスティックな手を打たないと、日本の電機メーカーははっきり言ってヤバイです。日本の会社のマズイところは、1つの事業がやばい、このまま行くと赤字になりそうだと分かっていても、そのうち何とかなるという何の根拠もない仮定で、どこから出て来たのか分からない売り上げ計画に基づいて、そのまま進んでしまうところです。「この事業、このままだとダメだと思います」なんて、とても言える雰囲気はありません。そんなこと言おうもんなら、必死で鉛筆を舐めて売り上げ計画を立てた経営企画のえらいさんに、大目玉を食らうでしょう。私も10年以上日本の会社で働いたので、このあたりはとてもよく分かります。


アメリカの会社では、このあたりは全く逆です。綿密に市場調査、競合相手の状況をリサーチし、見込みがないと思ったビジネスからは早々に撤退します。私などが端から見ていると、もうちょっとガマンして様子を見たらいいのにと思うくらい動きが速いです。もちろん、1つのビジネスから撤退すると、レイオフされる人間が出ます。でも、みんな、なんだかんだで新しい仕事を見つけていくんですよね。これが出来ない日本では、経営側、雇用される側とも、にっちもさっちも行かない状態になります。これが日本の一番辛いところですね。


日本の電機メーカーの経営者の人達には、何とかしがらみを断ち切って会社を建て直して、再び世界に誇れるような製品を作ってもらいたいものです。ちょっと現在の状況は、見ていて悲し過ぎます。


久しぶりにちょっと堅い話になってしまいましたね。ということで、こういう時はリフレッシュのためにコイツの登場です。





Julie、かあさんの大事なひざ掛けの上でくつろいで気持ち良さそうだけど、ヨダレでも垂らすと大目玉を食うぞ。気をつけろ!


では。