一般的事務職はコモディティ、つまり共通化と標準化によって誰でもできるようになる。
特別な才能や技術は要求されない。
フォームを用いた形式的業務がそういうものだ。独自性は不用である。
ただし、中身の独自性が重要だ。
業務が標準化される事のメリットは何か?
誰でもできるから属人性がなくなる。マニュアル化された仕事だ。
ファーストフードの店員の業務がそうなる。
一般的な事務職も大差はない。企業がそれを進めると業務効率は向上する。
しかしそれを技術開発部門に当てはめると衰退する。
マニュアル化された業務は必要だ。製品の試験や特性解析は基準がいるので当然マニュアル化された同じやり方同じ方法を踏襲すべきだ。
しかし、前例に習うのであればコモディティになる。いや、誰でも出来る。
当然、新しいアイデアの新しい分野の新しい技術の・・・と云った新製品は出ない。出現不可能だ。
そういう仕事は誰がやるのか?基本的にはファンタジスタと呼ばれるような人だ。
職人ではない。熱意、情熱、だが夢想家かもしれない、人とちょっと異なる人。変人と呼ばれるかもしれない。
優秀なビジネスマンが新製品を作るのではない。彼はセールスマンだ。
技術開発、製品開発、ここには技術と知識と夢が必要だ。Apple、HONDA、SONY、Panasonic・・・。
彼等はビジネスマンではなかった。自らが欲しい物を作り出し、売り出した。
最終的に経営者となったがそれを支える優秀なスタッフも夢を共有する人々が集った。
組織は拡大する。組織を管理する人、そして資金を管理して行く人が必要となる。だが、これを技術者に任してよいか?
だめだ。彼等は基本的にそういうものが苦手なのだ。
一方、技術者は旬があると云われている。若い感性がファンタジスタ・・・。
経験と知識が無い技術者は夢を語るだけだ。
ファンタジスタを支える基礎技術は知識と経験が豊富な技術者によって支えられる。
職人の世界に近いものがある。
とある会社の企画部門の業務を聞いた事がある。PSIと生産計画、そしてアカウンティングだった。
企画部門は業界の研究開発動向を基に、どの技術開発を進めるのかを決める部門だろう。
だが、先の業務には無い。
で、そういう業務は誰がやっているのか?聞いていくと技術部門だった。
開発部とかが一所懸命に業界動向を調べ、開発に従事。
明日の製品開発。かっこいい仕事だ。だが、その製品の販売予測を開発部門にさせてどうする?
ベンチャー企業ではないか。
こんな計算を技術者にさせている。確かに経営的発想は必要だろう。だが、それを説明する資料まで作成させて疲弊させている。
むしろ、最新の技術動向を知る事に費やす方が有益だろう。
先の資料は企画部門が作成すべきだが、いつの間にか企画部門は書類審査部門となっている。
何をやってんだか。ま、経営者が技術動向よりも資金なんたらで、最新技術はわかんない。とのたまっていたらしいが。
さて、コモディティ化された業務は基本的に事務的な作業。それを技術部門にあてはめるな。という所から始まって、ファンタジスタを会頃須要な施策を取らない様にしようっという感じにまとめてきたが、コモディティ化された仕事を推進するとその会社の製品がコモディティになる。
簡単だ。俺にも判る様に説明しろ。お前の技術が無くても作れる様にしろ。
製品がコモディティ化するというのはこういうプロセスを経る。結局途上国でターンキーすれば人件費は最小限になる。
この流れを断ち切るにはどうするか。これは個人的な考えだが、Appleを考えてみよう。
MacBook Air (MBA)やiPod nanoはアルミの削りだし筐体。iPhoneのタッチパネル。
これらはアイデアだけでは(ファンタジスタだけでは)実現できない。
思いついただけの特許では製品にはならない。
どんな感じなのかという触感を得るためには「試作」が必要だ。
そう「試作」は必要である。3D CADだろうが、デザインしただけではどんな物か判らない。
持ってみて触ってみて判る事が多い。だからモックアップは必要だ。
おそらくAppleはそういう試作機を持っているのだろう。量産性は必要がない。現在の技術でできるものを作ってみるのだろう。
そして、それを実現できる量産メーカー(foxcon)に生産依頼するのだと考えられる。
技術開発部門:Apple
生産部門:foxcon
これでWin-Winだが、foxconはApple製品に特化している訳ではない。
もしかしたらAndroidを含む殆どの製品がfoxcon製造なのかもしれない。
これをもう少し考えると、日本国内でも開発と製造を分離するという荒技ができるのではないか?
さて、ターンキービジネスで製品のコモディティ化が進むがそれを阻止するには製品のスペシャライズが必要だ。
これが進みすぎるとガラパゴスとなる。
製品のスペシャライズは差別化に繋がるのだが、それがデザインであったり、使い勝手だったりする。
そう考えるとAppleがSAMSUNGを告訴するのもなんとなくわかる。
特別な才能や技術は要求されない。
フォームを用いた形式的業務がそういうものだ。独自性は不用である。
ただし、中身の独自性が重要だ。
業務が標準化される事のメリットは何か?
誰でもできるから属人性がなくなる。マニュアル化された仕事だ。
ファーストフードの店員の業務がそうなる。
一般的な事務職も大差はない。企業がそれを進めると業務効率は向上する。
しかしそれを技術開発部門に当てはめると衰退する。
マニュアル化された業務は必要だ。製品の試験や特性解析は基準がいるので当然マニュアル化された同じやり方同じ方法を踏襲すべきだ。
しかし、前例に習うのであればコモディティになる。いや、誰でも出来る。
当然、新しいアイデアの新しい分野の新しい技術の・・・と云った新製品は出ない。出現不可能だ。
そういう仕事は誰がやるのか?基本的にはファンタジスタと呼ばれるような人だ。
職人ではない。熱意、情熱、だが夢想家かもしれない、人とちょっと異なる人。変人と呼ばれるかもしれない。
優秀なビジネスマンが新製品を作るのではない。彼はセールスマンだ。
技術開発、製品開発、ここには技術と知識と夢が必要だ。Apple、HONDA、SONY、Panasonic・・・。
彼等はビジネスマンではなかった。自らが欲しい物を作り出し、売り出した。
最終的に経営者となったがそれを支える優秀なスタッフも夢を共有する人々が集った。
組織は拡大する。組織を管理する人、そして資金を管理して行く人が必要となる。だが、これを技術者に任してよいか?
だめだ。彼等は基本的にそういうものが苦手なのだ。
一方、技術者は旬があると云われている。若い感性がファンタジスタ・・・。
経験と知識が無い技術者は夢を語るだけだ。
ファンタジスタを支える基礎技術は知識と経験が豊富な技術者によって支えられる。
職人の世界に近いものがある。
とある会社の企画部門の業務を聞いた事がある。PSIと生産計画、そしてアカウンティングだった。
企画部門は業界の研究開発動向を基に、どの技術開発を進めるのかを決める部門だろう。
だが、先の業務には無い。
で、そういう業務は誰がやっているのか?聞いていくと技術部門だった。
開発部とかが一所懸命に業界動向を調べ、開発に従事。
明日の製品開発。かっこいい仕事だ。だが、その製品の販売予測を開発部門にさせてどうする?
ベンチャー企業ではないか。
私の開発したこの製品は売上が・・・である。
コストが・・・であるので、利益が・・・。
コストには固定資産として・・・の導入が必要である。
先の売上・・・と利益・・・から・・・年で回収。
コストが・・・であるので、利益が・・・。
コストには固定資産として・・・の導入が必要である。
先の売上・・・と利益・・・から・・・年で回収。
こんな計算を技術者にさせている。確かに経営的発想は必要だろう。だが、それを説明する資料まで作成させて疲弊させている。
むしろ、最新の技術動向を知る事に費やす方が有益だろう。
先の資料は企画部門が作成すべきだが、いつの間にか企画部門は書類審査部門となっている。
何をやってんだか。ま、経営者が技術動向よりも資金なんたらで、最新技術はわかんない。とのたまっていたらしいが。
さて、コモディティ化された業務は基本的に事務的な作業。それを技術部門にあてはめるな。という所から始まって、ファンタジスタを会頃須要な施策を取らない様にしようっという感じにまとめてきたが、コモディティ化された仕事を推進するとその会社の製品がコモディティになる。
簡単だ。俺にも判る様に説明しろ。お前の技術が無くても作れる様にしろ。
ターンキープロセスの開始だ。
スイッチをひねると生産できる。
し・か・し、その装置は技術者が作ったのではない。装置メーカーから購入。
コツ、アイデアやってはいけないこと。そういう知識と経験が装置メーカーへ漏れていく。
装置メーカーは購入側のアイデアを自動化し、自社の製品に活かす。そして途上国へ売る。
スイッチをひねると生産できる。
し・か・し、その装置は技術者が作ったのではない。装置メーカーから購入。
コツ、アイデアやってはいけないこと。そういう知識と経験が装置メーカーへ漏れていく。
装置メーカーは購入側のアイデアを自動化し、自社の製品に活かす。そして途上国へ売る。
製品がコモディティ化するというのはこういうプロセスを経る。結局途上国でターンキーすれば人件費は最小限になる。
この流れを断ち切るにはどうするか。これは個人的な考えだが、Appleを考えてみよう。
MacBook Air (MBA)やiPod nanoはアルミの削りだし筐体。iPhoneのタッチパネル。
これらはアイデアだけでは(ファンタジスタだけでは)実現できない。
思いついただけの特許では製品にはならない。
どんな感じなのかという触感を得るためには「試作」が必要だ。
そう「試作」は必要である。3D CADだろうが、デザインしただけではどんな物か判らない。
持ってみて触ってみて判る事が多い。だからモックアップは必要だ。
おそらくAppleはそういう試作機を持っているのだろう。量産性は必要がない。現在の技術でできるものを作ってみるのだろう。
そして、それを実現できる量産メーカー(foxcon)に生産依頼するのだと考えられる。
技術開発部門:Apple
生産部門:foxcon
これでWin-Winだが、foxconはApple製品に特化している訳ではない。
もしかしたらAndroidを含む殆どの製品がfoxcon製造なのかもしれない。
これをもう少し考えると、日本国内でも開発と製造を分離するという荒技ができるのではないか?
さて、ターンキービジネスで製品のコモディティ化が進むがそれを阻止するには製品のスペシャライズが必要だ。
これが進みすぎるとガラパゴスとなる。
製品のスペシャライズは差別化に繋がるのだが、それがデザインであったり、使い勝手だったりする。
そう考えるとAppleがSAMSUNGを告訴するのもなんとなくわかる。