今朝、フジテレビで外国人が日本で観光する際の不便な所を指摘していた。
交通手段、カード決済、標識の英語表示等々。それについて思うことを列記する。
【交通手段】
地方は脆弱で交通インフラが整っていない。観光地間の公共交通機関を利用した移動は都市部をハブとするしか無い。
TVで例に挙げられていた世界遺産である熊野古道について考えてみよう。
ま、この辺は小辺路での山歩きをどこまで楽しむかでしょう。あまりお勧めしないが。
交通手段、カード決済、標識の英語表示等々。それについて思うことを列記する。
【交通手段】
地方は脆弱で交通インフラが整っていない。観光地間の公共交通機関を利用した移動は都市部をハブとするしか無い。
TVで例に挙げられていた世界遺産である熊野古道について考えてみよう。
高野山
高野山から紀伊田辺へ向かってみましょう。10時着とすると・・・。
3時間半ですね。紀伊田辺から近露王子までバス路線を見ると
6時半に出て11時半到着5時間の大移動です。
高野山から田辺へ向かう路線バスはあります。が、龍神温泉から紀伊田辺までは急行となります。こちらが時刻表。途中で降りたくても無理ですね。
JR和歌山戦と南海電鉄高野線が共同使用する橋本駅がハブになる。橋本駅から南海電鉄高野線で極楽橋駅に行き、ケーブルカーに乗り継ぐと山上の高野山駅まで行くことができる。そこから高野山の中央迄はバスで15分くらい。とそれなりに交通は整備されている。
京都駅から高野山口まで検索してみよう。
この記事を書いた2013年8月18日(日)の10時に高野山到着とすると次の通り。
ちなみに高野山9時着なら京都駅06:09発で可能(笑)。いすれ3時間弱必要です。JR奈良経由なら4時間弱となります。
京都駅から高野山口まで検索してみよう。
この記事を書いた2013年8月18日(日)の10時に高野山到着とすると次の通り。
07:20京都駅から新幹線で新大阪へ
07:40新大阪からJR新快速で大阪へ
07:55西梅田から地下鉄四つ橋線でなんばへ
08:12難波から南海高野線急行で橋本へ
09:09橋本で極楽橋行きに乗り換え
09:52極楽橋からケーブルカーで高野山
09:57高野山着
07:40新大阪からJR新快速で大阪へ
07:55西梅田から地下鉄四つ橋線でなんばへ
08:12難波から南海高野線急行で橋本へ
09:09橋本で極楽橋行きに乗り換え
09:52極楽橋からケーブルカーで高野山
09:57高野山着
ちなみに高野山9時着なら京都駅06:09発で可能(笑)。いすれ3時間弱必要です。JR奈良経由なら4時間弱となります。
高野山から紀伊田辺へ向かってみましょう。10時着とすると・・・。
06:27高野山からケーブルカーで極楽橋へ
06:35極楽橋から高野線で橋本へ
07:22橋本からJR和歌山線で和歌山へ
08:53和歌山からJRくろしお1号で紀伊田辺へ
09:58紀伊田辺着
06:35極楽橋から高野線で橋本へ
07:22橋本からJR和歌山線で和歌山へ
08:53和歌山からJRくろしお1号で紀伊田辺へ
09:58紀伊田辺着
3時間半ですね。紀伊田辺から近露王子までバス路線を見ると
10:15紀伊田辺駅から明光バスで栗栖川へ
10:59栗栖川着
11:10栗栖川から龍神バスで近露王子へ
11:28近露王子着
10:59栗栖川着
11:10栗栖川から龍神バスで近露王子へ
11:28近露王子着
6時半に出て11時半到着5時間の大移動です。
高野山から田辺へ向かう路線バスはあります。が、龍神温泉から紀伊田辺までは急行となります。こちらが時刻表。途中で降りたくても無理ですね。
ま、この辺は小辺路での山歩きをどこまで楽しむかでしょう。あまりお勧めしないが。
ただし、このような脆弱な交通インフラが昔日の面影や趣を維持していると言える。高野龍神スカイラインについてはここでは述べない。
一方、吉野では住民バスによる観光を展開している。
吉野町で、コミュニティバスを利用した観光ツアー「ディープな吉野の旅」が人気を集めています。町役場の協力を受けた民間団体が月に一回開催しているこの企画。様々なテーマを設定し吉野を巡ります。魅力は何と言っても、「地元密着型観光」です。吉野の広い範囲を網羅しているコミュニティバスを活用することで、手ごろな価格で、名所観光だけでは味わえないディープな吉野を楽しむことができます。コミュニティバス廃止の危機を逆手にとり、年間を通して観光振興に繋げようとする吉野町の取り組みを紹介します。
こういった取組は熊野古道でも必要なんだろう。そういうものがない紀伊田辺では外国人宿泊数が高野山の1/10規模という紹介であった。
だが、それは交通インフラの問題で片付けられるのだろうか?
【食事】
関西に住んでいても紀伊田辺と熊野古道が結びつきにくい。むしろ白浜を中心とした海浜レジャースポットと位置づけてしまう。熊野神社本宮へ向かう中辺路の出発点というイメージは薄い。付け加えると宿泊しても豪華なそれでいて、大阪で食べられる料理が出てくることが予想される。
調べると「うまい!田辺グルメガイド」があった。紹介されている料理は下の通り。
・和食、寿司、割烹
・居酒屋、焼き鳥
・うどん、そば
・中華、ラーメン、焼肉
・お好み焼、焼きそば
・洋食、喫茶、スイーツ
誰が(観光客が)、いつ(食事時に)、どこで(田辺の食事処で)、何を(田辺でしか食べられないものを)、なぜ(おいしいから、珍しいから)、どんなふうに(珍しい調理方法とか味付けとかで驚きを得る・・・)が提示されている気配は無い。
地元食材料理一覧を見てみると「あがら丼」が紹介されている。深く言及しないが残念なメニューもある。
高野山が優れている訳ではないが、宿坊の精進料理は「あぁ高野山だねぇ」と感じさせる演出もされている。
紀伊田辺が大阪から日帰り圏内(約2時間)にあるがため、圧倒的な夏の海浜レジャー客は大阪で食べられるものを要求する。そして熊野古道巡り等の遠方からの観光客はマイナーになっているのかもしれない。
大阪からの海浜レジャー客と熊野古道巡りの観光客が同時に楽しめる料理が要求されるのだろう。
ここで、「じゃ、お前がアイデアを出せ!」と言う人が居るが、それはお門違いだ。こういった現状分析と問題提起、そして解決策の提示は別の過程である。解決策は地元が指摘を基に(アイデアの公募を含めて)考えるべき取組だ。
管理人が紀伊田辺の観光関係者であれば無い知恵を絞って提案するだろう。そうではない。解決策はそういう人々(コンサル)に相談すべき内容である。
【カード決裁】
先のTVは少額決済のカード利用が断られることを紹介していた。実際、1万円以上でないとカード決裁しないという店も多いし、カード扱っていないんですよ~という店もある。なぜか。
日経新聞によると日本人の現金主義ではなく端末維持費と手数料が高すぎるからだという指摘がある。さらに丼勘定というかざるに現金を入れて最後店を閉めてから決算するスタイル(昔日の商店街の八百屋や魚屋を思い出そう)が定着している。
そして、日経新聞の記事はスマートフォンによるカード決済アプリを紹介しいた。例えばこういうものだ。
Square、
PitPay、
Paygate
それぞれについての詳細は割愛するが、スマートフォンがあればレジそのものになる。携帯電話回線3Gを使うか、Wifiを使うかは自由だ。電話回線がISDNのみならちょっとキツいが。カード決済だけなら3Gでもできるだろう。パケホーダイは基本だが。なお、電波が悪いからCATV網が張られている可能性はある。
いずれにせよ、POSとカードリーダーと電話回線の初期投資が、スマホと決済アプリ、そしてカード読み取り端末に替わって小規模店舗でも使い易くなる。
この感じって写真の現像とかに近いかも。昔は取り次いで数日後。それが各店舗でプリントできるラボマシンで即日プリント。写ルンですとかが普及。そしてデジカメの普及でそれらの店舗はほぼ消失。デジカメのプリントとなったけど。
こういう風に変化して行くんだね。
今後、こういうカード決済が増えるとどうなるのかはまたの機会に。
いずれ、観光ポイントの整備だけではなく、そこまでのアクセスとか周辺もきちんとしないと観光客は増えないよってことだ。