ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

スタッドレスタイヤとチェインのどちらにするか。

2005-12-25 21:18:40 | クルマ
結論はスタッドレスなのですが(笑)、その理由をくどくど書きましょう。長いからスルーしてくださって結構です。

近畿圏中部や東海地方の平野部、関東の都市部も含まれるでしょう。瀬戸内も含まれるかな。年間降雪日数が数日で積雪量も数センチ(もしくはゼロ)という所です。最低気温がマイナスになっても乾いていることが多いので路面凍結の可能性もそれほどない。という恵まれた環境では冬季も夏タイヤだけで乗り切れます。ただし「平野部から出ない」かつ「雪が降ったり凍結したら乗らない」という二重仮定の基で成立する極限状況でしょうね。冬季に平野部から出る、雪又は凍結路の可能性があるのいずれかに該当するのならスタッドレスタイヤを装着すべきです。

車の駆動方式を過信してはなりません。
例えAWDでABS、TCS等の電制機能があってもサマータイヤではその能力を出すことも叶わない。緊急用のチェインを積んでいるとマシと思っている人が多いが、後述する危険から逃れられない。

なぜチェインを薦めないのか。

AWD
結構行けるところまで行けてしまうのでチェインを装着するタイミングを逃してしまう(特に山間部)。チェインは2輪装着が基本だからチェイン非装着のサマータイヤはまったくグリップしない。テールハッピーになる。その程度なら自分の腕でなんとかなると思うだろうが、タコ踊りになって制御不能になるのがオチである。
そしてチェイン装着タイミングを逃したことが最大の墓穴となる。
AWDで動けないところでチェインを装着するのだが、大抵そういうところはチェイン装着場ではない。コーナーの出口だったりする。そう、追突される可能性があるのだ。チェインを装着しているあなたに誰かが制御不能になって突っ込んでくるわけだ。

FF
チェインを装着するとブレーキングタックイン(オーバーステア)とアクセルアンダーの微妙な取り合わせで走ることは可能だが、いつでも180度スピンの可能性が待っている。
ま、操作性の難しさだけではなく、先の「いつ装着するか」という問題は同じように残る。

FR
雪道をサマータイヤにチェインだけで走ろうと思うのは無謀ですな。駆動するから動きますがステアは殆ど効かないと思った方がよいでしょう。

と、私はチェインを薦めない。
以前、FFにチェインで雪道を走破するはめにはまったことがありますが、アベレージ速度は極端に低くなるのにリアのグリップがないので命がけでした。二度とチェインだけで走破しようとは思いませんでした。
それからはスタッドレスタイヤにしています。

スタッドレスにする金がない。その気持ちはよく分かります。しかしバンパーに軽くぶつけられてもぶつけても(自損)十数万円。修理中のレンタカー代も必要です。その保険と考えればなんとかして入手すべきでしょう。
相手にぶつけたらさらに大変です。人身なんてなってしまったら・・・。
さらに上述のようにチェイン装着中に突っ込まれたらしゃれになりません。

私は上述の殆どドライ路面を走る人にはミシュランやピレリのスタッドレスを薦めます。ドライ重視・寿命重視のスタッドレスタイヤです。
国産のスタッドレス(BS)よりも氷上・雪上性能が劣るのでは?と考えておられるでしょう。同じ金を出すのなら氷上性能に長けている方が・・・。

でもこの話題は冬季の殆どがドライ路面で雪道や凍結路を通る可能性がある人がターゲットです。ここで寿命の問題を考えてみましょう。

スタッドレスタイヤは3シーズンがほぼ限度と言われていて、ゴムの劣化を指摘する人が多いです。でもきちんと保管されていてスタッドレスタイヤのプラットホームが表れていなければゴムはそれほど劣化しませんから3シーズン則に従う必要はありません。(ただしドライ路面の走法しだいですが)

ここで、ドライ路面を余り重視していないタイヤではプラットホームまでの時間が短くなることは容易に想像できます。コンパウンドを柔らかくするだけではなく内部に空洞を設ける構造が多いのでほぼ当然の結論です。
コンパウンドを固くして空洞をたくさん設ける?この辺はタイヤメーカーに任せましょう。

つまり、柔らかいタイヤは同じ走り方でもドライ路面での摩耗が激しいと言うことです。ドライ重視なら5シーズン持つかも知れないタイヤが3シーズンでNGの可能性もあります。
折角の優れた氷上性能を発揮するタイミングを出すまもなく寿命を迎えるとすれば厳しい話です。

これらを考えて、寿命が長そうな欧州系スタッドレスタイヤを薦めるわけで、サマータイヤよりもマシという考えでは安価なグレードでも良いかも知れません。
超高性能だったが摩耗限度ギリギリのスタッドレスタイヤよりも新しい安価なグレードの方が性能は上でしょうね。

そしてタイヤ代を節約するのならインチダウン。鉄ホイールで十分です。最近は東南アジア製の安いアルミホイールが出回っているのでそれでも良いと思います。

私がFF+スタッドレスタイヤ(ドライ重視)を装着していたときですが、サマータイヤのAWD+チェイン仕様よりも雪道走破性能が上でした。コーナーでの安定感だけじゃなく直線でも圧倒的に差が出ていました。

タイヤ性能を過信していると信号手前のミラーバーンで自爆する可能性があるので気をつけましょう。

なおチェインは雪、氷のないところでは使用できない。50km/h未満。という制約がありますが、それだけではなく山間部では
さっきまでなんともないのにコーナーを曲がったら白い
という事もあります。
こういうときにスタッドレスタイヤだとそのまま通過できます。でもサマータイヤだとここで上述のように後方車両に注意しながらのチェイン装着となります。

・・・・・
FF+チェインで上れてもAWD+スタッドレスが上れない坂がある。
事実ですが、そんなところに行かない方が無難です。AWD+スタッドレスで上れない坂をどうやって下ってくるのでしょうか???。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。