ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

あとから指摘するなら誰でも出来る

2012-11-14 20:33:41 | Weblog
家電業界衰退についていろんなコメントがあるが、プロ野球の解説者見たいなコメントはもういい。
私の立ち位置としてはコチラになる。
ちょっと、擁護し過ぎか?と思う所もあるが。
今更あんたらアホや。って指摘するなんて何の意味も無い。例えばこれ
こっちについてはもうちょい周辺環境を考慮して書いて欲しいところだ。
価格決定権を流通に握られた。
これは行政指導が入ったってことに触れていない。
Wikipediaによると
公正取引委員会によって、「15%以上の値引きが市場の 2/3以上で、20%以上の値引きが市場の 1/2以上で行われている場合は二重価格」という基準が設けられた(家電製品の二重価格問題)。
結局生産終了品を安く叩き売るための手段を行政指導で奪われたわけです。

ガラケーの販売奨励金をどうのこうのってのも行政指導が入りましたよね。
買い替えを促す販売奨励金は長い間同じ機種を使う消費者にとってデメリットだ。携帯電話料金がメーカーに流れている様なものだ。1円携帯なんか許せない。というわけで、買い替え需要を奪いました。携帯電話の開発力を思い切りそぎましたね。これが2007年頃の話。
その後出てきたのがiPhoneに代表されるSmart Phone。高機能ガラケーが言うなればノートパソコンみたいなものなのに、わざわざタブレットの様なSmart Phoneの市場に参入したわけだ。これはAppleにいや無きJobsに誘い出されたのかもしれない。ただ、Smart Phoneは電話ではなく携帯情報端末なんで電話メーカーにしてみれば、不得意な戦場で戦っている事は事実だ。Nokiaのしんどさもそういう所にある。

グローバリゼーションを甘く見ていた。
基本的に欧米市場が進行市場よりも大きい。ここで円の独歩高になっている。日本製品は輸出もまま成らない。それと、技術的な事を全く考慮していない。

デジタル化が技術問題ではなく、ビジネス・経営マターだ。
これは何ですか?デジタルビジネス?雇用を維持する事が無茶?産業空洞化してギリシャの様になれと。
ちがいますね。
開発者に権限を与えない。おもろいからやってみ。とできない。「それでどんなけ儲かるねん」。社内調整と印鑑ラリー。それでも雇用を維持しようとしてきたんだ。でも円高で余裕が全くない状態。アマゾンやGoogleの端末なんか関係ない。アマゾンは販促グッズ。Googleは儲けの殆どが広告。つまりテレビ局のビジネスモデルと同じ。日本が箱だけしか作っていないと簡単に述べているが、そういうビジネスを蹴散らした老害を忘れたらあかん。

デジタル化による技術・技能の喪失を判っていない。
アナログの極致としてLPプレイヤー、ビデオデッキ、カセットデッキを挙げよう。ここにはメカトロニクスがあった。ビデオデッキのカセットを開けてテープをピンで引っ掛けて引きずり出してヘッドに接触。強すぎず、弱すぎず、それでいて各部品のバラツキを出荷前の微調整で最適値にする。こういう職人芸があった。これがCDになって「エラー検出訂正 」が導入されると先の様な職人芸が不要となった。そして光学ディスクよりも高密度なHDDからシリコンになると回転系の職人芸も不要となって、そうメカトロニクスでは無くなったのだ。そうなるとメカトロニクスに必要な職人芸は不要となる。残されたアナログ領域はヘッドホンかコネクタになってくる。


モノツクリをした事の無い者が、様々な情報を元に、後出しジャンケンで色々述べているだけなんだが、ちょっとカチンときたのでグダグダと書いた。



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