ならおうは穏やかに語る

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技術の進歩を否定するのか

2009-02-12 22:01:28 | Weblog
気になったのはこのBlogの中の榊原英資氏の講演内容
リンクに飛んでもらってもよいが、気になるところだけを抜粋する。

--------抜粋-----------
テレビなんかもブラウン管で十分だし、きちんと映ればいい。自動車も目的地に行ければいいので凝ったものにする必要はない。
・・・・・
見直されるべきは大量生産ではなく、むしろ多品種生産なのではないか― 講演を聴き終わって、私はそんなことを考えてしまいました。
-------抜粋終わり------


まず、前半部分。
確かに最低限の機能としてはそうだ。低俗番組を見るだけなら14型ブラウン管のままでいいだろう。ハイビジョンに4k2kなど必要ないと言ってもよい。
しかし、これはカラーテレビを否定して白黒のままでよいんだという流れと同じだ。欲望を否定しているわけだ。5万円PC(ネットPC)の考えも近いが、これは裏で新しい技術、クラウドコンピューティングが進んでいるから実現できたものだ。この辺はまだ整理できていないので詳細は述べないが、榊原氏の考えではDVDやHDDなどの技術の進歩を否定するものになる。

技術の進歩を否定するとその国の産業は没落する。
欲望があるからそれを満たす技術が開発される。だが、「欲望を持つな」となると技術は進まない。
技術が進歩しないと衰退する。これは計画経済下の社会主義国家と同じだ。

さらに昨今の技術デフレを考えてみよう。
新技術の新製品の寿命が短い。そしてPC・家電の様にモデルチェンジ寸前に価格は暴落する。このメカニズムはメーカーの思惑ではない。消費者の思惑だ。新技術の新製品が出るのなら、型落ちは安くないと買わない。という意向に則っているだけだ。これはメーカーの愚痴かな。

さて、上記のことを元に考えてみよう。今の製品を買うことは新技術への投資に繋がっている。新技術への投資に繋がる金額をカットして安くしたらどうなるか。技術は進歩しない。進歩できない。
優秀な榊原氏がそのことをわかっていないとは思えないが・・・。

後半部分。
多品種生産を勧めておられるが、設計コストが跳ね上がるし、固定費を生産台数で割る量産効果が小さくなる。もし、カラフルなiPodの様なものを想像されているのならちょっと違うんじゃないの?と思います。


いずれ、リンク内にある農業立国の話は必要だと思う。
日本の優位点は「水」と「緑」。そして海洋からの純水分離(イオン交換技術)もすごい。大陸の人工莫大国家は「水」に困っている。これは実地で感じたことだ。汚染も酷い。この農業を進める考え方と、技術は進歩しなくて良いという考えは発送の飛躍が激しすぎると思う。

まとまった文書になっていないが、技術の進歩を止めるような発言はやめてくれってことだ。


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