ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

徳島産養殖アマゴ三尾580円

2009-04-05 17:20:50 | 釣り
アマゴのサイズは20cmほど。朱点が濃いのんもパーマークの上に控えめに朱点があるのも同じ扱い。きちんと「養殖」と記載されているとおり鰭は丸く、そんなもんだ。
小売価格から考えると出荷価格は60~100円/尾ってところか。
そして隣にはお馴染みの「トラウトサーモン」オレンジ色の切り身がまぶしい。これはチリの海水養殖されたRainbow Troutのこと。だから肉を見せても皮を見せない(笑)。なぜか「鮭は偉くて鱒はあかん」という風潮があるようだがこれは間違い。

ここからは仮説。

まず、鱒と聞いて日本人が思い浮かべるのはアマゴ、岩魚、ヤマメ、ニジマスといった渓流魚の総称。せいぜい30cmまでで養殖ニジマスも含まれる。養殖技術が余り進んでいなかった頃はアマゴ、岩魚、ヤマメは稀少価値で山奥の「高級」温泉旅館などで食することができるが、ニジマスは養殖技術が早くから進んでいたため、塩焼きとか甘露煮で山奥の旅館で供給された。
特に小さな養殖ニジマスの塩焼きを鮭の塩焼きと比べると物足りないのは事実で、これが「鱒は鮭よりおいしくない」というレッテルを貼る要因となったと思われる。
岩魚やアマゴ、ヤマメも山奥の高級温泉旅館では殆どが「刺身」で供給されるため、生食しない鮭との比較は不可能(スモークサーモンはチップの香りで比較困難)。

本来、ニジマスは50cm以上まで大きくなるし、そこまで大きくなった方が良い感じの旨さを出すものだが20cm程度じゃまずわかんない。

さらに、降海型ヤマメのサクラマス、降海型アマゴのサツキマス、琵琶湖だけに済むビワマス等は流通量が少ないためその旨さは一部の人しか知らないものであった。だが、こういう降海型の鮭鱒類は鮭としたほうがよい。となるとニジマスではスチールヘッドがある。

こういう事情は一部の釣り人しか知らないわけで、普通の人は上述の養殖小型ニジマスを思い浮かべるのでサーモントラウトなんて名称がまかり通るのだろう。

なお、アマゴとかも養殖技術が進んだ今では別に珍しいものでもない。かといって渓流に残る天然魚を「根こそぎ」獲り漁るのは止めた方がよいと思う。渓流の形を借りた管理釣り場となって放流直後に竿だらけって構図はいつになったら無くなるのだろう。

ちょっと前に三重県の山間部を車で走る機会を得た。運転の交代の都合でうまく助手席になってたのだが、櫛田川上流(とはいえ国道沿いの本流)の水質に驚いた。木津川中流とは比べものにならない澄み切った水。この水質は多分世界に誇ることができる。こんな水のきれいな本流でフライフィッシングを楽しめたらなぁ・・・って感じた。映像的にはRiver Runs through itに近かったかも。

で、本題に戻るが

アマゴの販売価格を考えると「根こそぎ」釣るのは意味がないってことに気づいて欲しい。
なんてここでブツブツ言っても無駄とは思うが・・・・・・・・。





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