きっづ光科学館ふぉとんへちょこっと行ってきました。
本日は入館料が無料でした。
でも、こうなったみたい「木曜~日曜の週4日間のみ同館を一般公開」
これもあの事業仕分けの影響か。子供が科学に興味を惹かせる施設を無くそうとするところがせこい。
大昔の交通博物館もそうだけど、こういう所で遊ぶのは子供にとって良い事なんだよね。

エントランスには偏光の妙をこんな感じで展示しています。

右側は偏光フィルターを通じて撮影したものです。位相差フィルムの重ね合わせでしょう。後ろにも偏光板を設置していると思われます(手前の偏光フィルターを廻せば良かった)。
奈良市周辺の航空写真が床にあります。

光源による見え方の違い。


光合成のメカニズムと藻。苔が無い。でもヌマエビが居るから薬は使っていないようだ。

赤外放射温度計画像は面白いです。経時変化で色が変わる理由はよくわかりません。

ターミネーター、プレデターとかの画像です(笑)。
赤外線監視カメラの画像はカット。
真っ暗でもよく見えるよってことがよくわかりました。
さて、二階へ行くとエジソンに関する小展示

電気は動力源と熱源ですね。そして蓄音機。

ロウ管ってすごいなぁ。そしてレコード盤。
エジソンと言えばフィラメントに八幡の竹を使った事で有名。それまでは木綿だったそうな。ということは電球の発明はエジソンではないのだ。ははは。

白熱電球は今ではタングステンフィラメントだ。電球内部は真空ではない。酸素があると赤熱したフィラメントが酸化されて劣化する。ところが真空だとフィラメントが昇華してガラス面に蒸着して細くなる。というわけで不活性ガスで満たされている。
一般にはアルゴンを満たしている。アルゴンが熱を奪うので、発光効率が低下する。そこで熱電動損失の少ないクリプトンやキセノンを充填することもあるようだ。放電灯のキセノンランプとは異なる。
ついでだがハロゲンランプのハロゲンは電球内で自己再生するメカニズムの鍵となっている。
石鹸膜。うーむ干渉縞は撮影が難しい。息を吹きかけているので凹んでいる。


下の写真に弱く干渉縞が見える。
こっちは位相差、複屈折で見える模様。

光は波、光は粒子。というコーナーはちょっと難しい。
なかなか良い写真が撮れなかった・・・という難しさではない。だが、説明が面白かったので記憶の内容を記しておく。
レーザー加工1

これはクロムやニッケルにしか加工できないとか。
ちなみにホログラムを転写したフィルムの裏面にアルミを蒸着したものはバラまかれている。ま、ステンレスそのものに加工しているから結構良い感じの商品になると思うが、ホログラムチップとかがバラまかれているから案外安っぽく見えるのかもしれない。
レーザー加工2

この処理って本当はシリンダー全面にやりたいんだろうなぁ。深さ0.8mmだけ硬化。市松模様でオイルも貯める。うーん凄い技術だ。こういうのって日本のお家芸っぽいね。
他に光ファイバージャイロ、レーザーメスってのがあったが、パス。
ホログラムも携帯のカメラじゃうまくとれないのでパス。
光電子増倍管(Photomultiplier Tube: PMT)「ほとまる」って呼んでた。

レーザーの説明

エキシマーレーザー


普通は箱の中に入っている。Ar-F excimer laserは193nmのUV光を出す。ステッパーでは主流。液浸で45nm線幅を描いている。
また、パルス幅がおよそ30ナノ秒(ns)かそれ以下かな。分子の動きをとらえようとする分析に役立つ。
ガスレーザーなので、筐体をバカでかくして、片面に凹面鏡、もう片一方は凹面鏡だけど一部の光を抜け出すハーフミラーにしておくとレーザー兵器になります。直進性の高いレーザーがある程度の直径で撃たれると・・・。
He-Ne レーザー

633nmの赤いレーザー。半導体レーザーが出る迄は小さなレーザー発信器といえばこいつだった。
半導体レーザー


書いてある様な干渉縞は撮影できませんでした。
固体レーザー
007シリーズでルビーを・・・ってのを思い出す人もいるでしょう。


今じゃYAGとかが主流ですな。
液体レーザー(色素レーザー)
色素は英語でDyeなので、噂では大レーザーと思ってた人がいるそうだ。

パワーは落ちるけどね。
入り口一階にある百円のカプセルで木のブロックを買うとそれに名前等を炭酸ガスレーザーで焼き付ける事も可能。逆さ文字もできるそうだ。
なお、レーザー加工は二階です(笑)。
本日は入館料が無料でした。
実は2010年の事業仕分けで2012/04/01から事前予約団体のみの公開にされたようだ。
木津川市のサイトにもそんな事が書いてある
木津川市のサイトにもそんな事が書いてある
でも、こうなったみたい「木曜~日曜の週4日間のみ同館を一般公開」
これもあの事業仕分けの影響か。子供が科学に興味を惹かせる施設を無くそうとするところがせこい。
大昔の交通博物館もそうだけど、こういう所で遊ぶのは子供にとって良い事なんだよね。

エントランスには偏光の妙をこんな感じで展示しています。

右側は偏光フィルターを通じて撮影したものです。位相差フィルムの重ね合わせでしょう。後ろにも偏光板を設置していると思われます(手前の偏光フィルターを廻せば良かった)。
奈良市周辺の航空写真が床にあります。

光源による見え方の違い。


光合成のメカニズムと藻。苔が無い。でもヌマエビが居るから薬は使っていないようだ。

赤外放射温度計画像は面白いです。経時変化で色が変わる理由はよくわかりません。

ターミネーター、プレデターとかの画像です(笑)。
赤外線監視カメラの画像はカット。
真っ暗でもよく見えるよってことがよくわかりました。
さて、二階へ行くとエジソンに関する小展示

電気は動力源と熱源ですね。そして蓄音機。

ロウ管ってすごいなぁ。そしてレコード盤。
話は変わるが、ドクター中松はIBMのディスケット(通常のフロッピーディスク)を発明していないとWikipediaにある。
てっきり、記憶領域の番地方式(トラックとセクタ)を彼が発明したと思い込んでいた。w
てっきり、記憶領域の番地方式(トラックとセクタ)を彼が発明したと思い込んでいた。w
エジソンと言えばフィラメントに八幡の竹を使った事で有名。それまでは木綿だったそうな。ということは電球の発明はエジソンではないのだ。ははは。

白熱電球は今ではタングステンフィラメントだ。電球内部は真空ではない。酸素があると赤熱したフィラメントが酸化されて劣化する。ところが真空だとフィラメントが昇華してガラス面に蒸着して細くなる。というわけで不活性ガスで満たされている。
一般にはアルゴンを満たしている。アルゴンが熱を奪うので、発光効率が低下する。そこで熱電動損失の少ないクリプトンやキセノンを充填することもあるようだ。放電灯のキセノンランプとは異なる。
ついでだがハロゲンランプのハロゲンは電球内で自己再生するメカニズムの鍵となっている。
通電で高温になったフィラメントから昇華したタングステンは低温のガラス面に付着して析出する。
ここで電球内のハロゲンがガラス面のタングステンと反応してハロゲン化タングステンとなる。
ハロゲン化タングステンの沸点は低いのでガラス面から蒸発する。
蒸発したハロゲン化タングステンが高温のフィラメントに近づくと熱でハロゲンとタングステンに分離する。
そしてタングステンがまたフィラメントに戻ることで電球の寿命を長くするか、高輝度にすることができる。
ここで電球内のハロゲンがガラス面のタングステンと反応してハロゲン化タングステンとなる。
ハロゲン化タングステンの沸点は低いのでガラス面から蒸発する。
蒸発したハロゲン化タングステンが高温のフィラメントに近づくと熱でハロゲンとタングステンに分離する。
そしてタングステンがまたフィラメントに戻ることで電球の寿命を長くするか、高輝度にすることができる。
石鹸膜。うーむ干渉縞は撮影が難しい。息を吹きかけているので凹んでいる。


下の写真に弱く干渉縞が見える。
こっちは位相差、複屈折で見える模様。

STN-LCDはこの原理を利用していた。
VA方式はSTNとは異なる複屈折フィルムを使用している。
VA方式はSTNとは異なる複屈折フィルムを使用している。
光は波、光は粒子。というコーナーはちょっと難しい。
なかなか良い写真が撮れなかった・・・という難しさではない。だが、説明が面白かったので記憶の内容を記しておく。
コップの水を1/2、そのまた1/2にしていくと最終的に分けられないところになる。同じ事を光でもハーフミラーで1/2を繰り返して行くと・・・。これをオシロとマイクで拾って行くとピーッという連続音がプツ、プツという単発音になる。だから粒子なんだとか・・・わからんよねえ。
レーザー加工1

これはクロムやニッケルにしか加工できないとか。
ちなみにホログラムを転写したフィルムの裏面にアルミを蒸着したものはバラまかれている。ま、ステンレスそのものに加工しているから結構良い感じの商品になると思うが、ホログラムチップとかがバラまかれているから案外安っぽく見えるのかもしれない。
レーザー加工2

この処理って本当はシリンダー全面にやりたいんだろうなぁ。深さ0.8mmだけ硬化。市松模様でオイルも貯める。うーん凄い技術だ。こういうのって日本のお家芸っぽいね。
他に光ファイバージャイロ、レーザーメスってのがあったが、パス。
ホログラムも携帯のカメラじゃうまくとれないのでパス。
光電子増倍管(Photomultiplier Tube: PMT)「ほとまる」って呼んでた。

レーザーの説明

エキシマーレーザー


普通は箱の中に入っている。Ar-F excimer laserは193nmのUV光を出す。ステッパーでは主流。液浸で45nm線幅を描いている。
また、パルス幅がおよそ30ナノ秒(ns)かそれ以下かな。分子の動きをとらえようとする分析に役立つ。
ガスレーザーなので、筐体をバカでかくして、片面に凹面鏡、もう片一方は凹面鏡だけど一部の光を抜け出すハーフミラーにしておくとレーザー兵器になります。直進性の高いレーザーがある程度の直径で撃たれると・・・。
He-Ne レーザー

633nmの赤いレーザー。半導体レーザーが出る迄は小さなレーザー発信器といえばこいつだった。
半導体レーザー


書いてある様な干渉縞は撮影できませんでした。
固体レーザー
007シリーズでルビーを・・・ってのを思い出す人もいるでしょう。


今じゃYAGとかが主流ですな。
液体レーザー(色素レーザー)
色素は英語でDyeなので、噂では大レーザーと思ってた人がいるそうだ。

パワーは落ちるけどね。
入り口一階にある百円のカプセルで木のブロックを買うとそれに名前等を炭酸ガスレーザーで焼き付ける事も可能。逆さ文字もできるそうだ。
なお、レーザー加工は二階です(笑)。
木津の光の科学館は、私が以前、展示計画をした施設でして、懐かしく拝見しました。
事業仕分けで、とっくに閉鎖されたと思っていたのですが、4月から限定で開くようにはなったのですね。
まあ、場所の問題もありますが、運営の問題もあるのでしょう。とにかく来館者が少なすぎますね。
事業仕分けはわからんでも無いのですが、結局マクロ経済を無視した壮大な実験であったと本日(2013/02/06)の日経にありました。
さて、来館者はこれから増えると思いますよ。周囲の宅地開発は結構進んでいます。惜しむらくは近鉄けいはんな線が高の原を経由してここまで延伸してくれなかったことでしょうか。
なので、存在を知られていないと思います。知っていても「足」が無いと厳しいです。
ここでリニア新幹線がこの辺に駅を作ればまた何かが変わるでしょう。
京都の観光地や遊び場を検索している中でこちらの記事に辿り着き、きっづ光科学館ふぉとんに行ってきました。
来館者がほとんどいなかったので驚きましたが、逆に、そのおかげでゆっくり見ることができました。
幼稚園と小学生の子どもは興味津々で、光の不思議に興奮していました。
立地条件など色々あるとは思うのですが、こういう施設はぜひ継続して欲しいですね。
1年後、あるいは何年かあとに再訪すれば、また違った観点から科学に対する興味が出てくるのではないかと思います。
このような施設があることを知りませんでしたが、出会いのきっかけを作ってくれたこの記事に感謝しています。
空いているので、じっくりと楽しめる一方、ガラガラなのが少し哀しいですね。
向かいにある商業施設も閉鎖されてしまいました。
虫眼鏡やプリズム、偏光フィルム、小型LED組み立てキットを販売してくれると夏休みの宿題に持ってこいなんですが・・・。
そう言えば夏休みの科学体験学習教室もやっていました。もしかしたら今年も開催するかもしれませんね。その時は満員になります。