昨日は東京ビックサイトの2008土壌地下水環境展へ行ってきました。最近の土壌汚染対策技術の進展,特にバイオレメディエーション(バイレメ)がどの程度浸透してきたかを調べるためです。
第一印象は,
・以前より会場自体は小さくなったような…
・バイレメの扱いは大きくなったかな?
という感じ。
いくつかのブースでお話を伺いましたが,バイレメの引き合いは確かに増えてきているとのこと。ただしそれは技術の進展というよりも,昨今の景気後退があるようです。つまり,工期短縮よりも費用圧縮の方を優先する傾向だとか(バイレメは比較的安価なので)。こんなところで日本経済の現状をかいま見てしまいました。まあ,そのおかげでバイレメ研究が進展すれば,それはそれで喜ばしいことですが。
またバイオオーグメンテーション,つまり外部からの微生物の接種を伴うバイレメがとうとう商用ベースで登場しました。これは大手水処理会社の栗田工業の展示で,嫌気性のDehalococcoides属細菌を使ったVOC分解法です。土着菌のいない3割くらいの現場で有効だろうとのこと。
同様のバイオオーグメンテーション法の開発を考えている企業は他にもあるようですが,とりあえず栗田がどの程度パイ(シェア)を持っていくか,様子見って感じでした。
我が国で現在進行形の土壌汚染として最も注目を集めているのが,築地市場移転先の豊洲。今年の展示会は豊洲の現場を意識したものが多い,と業界の方が話していました。ただの展示会と思って見ていたのですが,いろいろと思惑があるのですねぇ。
by NH
第一印象は,
・以前より会場自体は小さくなったような…
・バイレメの扱いは大きくなったかな?
という感じ。
いくつかのブースでお話を伺いましたが,バイレメの引き合いは確かに増えてきているとのこと。ただしそれは技術の進展というよりも,昨今の景気後退があるようです。つまり,工期短縮よりも費用圧縮の方を優先する傾向だとか(バイレメは比較的安価なので)。こんなところで日本経済の現状をかいま見てしまいました。まあ,そのおかげでバイレメ研究が進展すれば,それはそれで喜ばしいことですが。
またバイオオーグメンテーション,つまり外部からの微生物の接種を伴うバイレメがとうとう商用ベースで登場しました。これは大手水処理会社の栗田工業の展示で,嫌気性のDehalococcoides属細菌を使ったVOC分解法です。土着菌のいない3割くらいの現場で有効だろうとのこと。
同様のバイオオーグメンテーション法の開発を考えている企業は他にもあるようですが,とりあえず栗田がどの程度パイ(シェア)を持っていくか,様子見って感じでした。
我が国で現在進行形の土壌汚染として最も注目を集めているのが,築地市場移転先の豊洲。今年の展示会は豊洲の現場を意識したものが多い,と業界の方が話していました。ただの展示会と思って見ていたのですが,いろいろと思惑があるのですねぇ。
by NH