──もしもし、私、ライフ○○の××と申しますが、院長先生はお手すきではないでしょうか。あぁ、誠に失礼しました。実は私どもの会社では、『ライフ○○』という雑誌を出していまして、その中で、地域で親身に相談に乗ってくれる治療院を取り上げて取材させていただいています。それで、この度、是非とも先生の治療院を取材させていただきたく…。それでですね、今回は女優の大西結花さんが我々に同行して、先生と対談させていただくことになりますので…
またかよ! 全く…これで何度目だろう。それで、こう言ってやったのだ。
──で、まさかとは思いますが、その取材、「行くから取材費を払え」なんていうことはないですよね。
すると相手は答えて、
──いや、しかし女優さんが一緒に行くわけですから、タダというわけには…
だから、こう返してやった。
──それなら、そんな女優さんは連れてこなくていいですから、タダでやってください。こちらから取材費を要求するつもりはないですから。
すると相手は
──そうですか。わかりました。それじゃ、いいです。(ガチャン)
アレアレ? “地域で親身に相談に乗ってくれる治療院”だから取材に来るンじゃなかったの?
と、このテの電話が年に少なくとも3,4回はかかってくる。今までかかってきたのは、『ガイア』、『世界画報』、それに今回の『ライフ○○』だ。ちなみに、『ライフ○○』だけ伏せ字にしているのは、実名を出すとヤバイからではなく、単に私が名前を忘れてしまったから(最初からマトモに聞いてなどいなかったもので…)。
電話の内容はいつもほとんど同じで、
「雑誌で“地域に根付いて信頼を得ている治療院”や“親身になって相談に乗ってくれる治療院”の特集をしていて、今回あなたの治療院が選ばれた。ついては、そちらに伺うので是非取材させてほしい。その際、あの有名な××さんが、そういった治療院に関心を持っている、ということのなので、同行してもらって我々と一緒に先生の話を聴いていただくことになった。記事は××さんと先生の対談という形で雑誌に載せる。ついては、そういう人が一緒なのでタダというわけにはいかない。ある程度のお金がかかるのでよろしく」
というもの。
ちなみに、過去にウチにかかってきた電話で名前の出た有名人というのは、今回の大西結花(私は昔観た相米慎二監督の映画『台風クラブ』での演技が強烈に印象に残ってます)の他、ケント・ギルバート(昔は関口宏の『サンデー・モーニング』のコメンテーターなどをやっていたが、あの人は今?)、荻原次晴(ノルディック複合の荻原健司の双子の弟)、長与千種(女子プロレスラーでク元ラッシュ・ギャルズの一人)、清水章吾(しばらく前まで犬のクーちゃんと一緒にアイフルのCMに出ていた俳優)、宮内洋(元仮面ライダーV3で、最近は宮内洋探検隊シリーズの隊長)といった面々。まあ言っちゃ悪いが、暇なタレントの小遣い稼ぎのネタにされている、ということだろう。
で、そこでかかる「ある程度のお金」というのは、確か70000円くらいだったと記憶している。それが高いか安いかは、いろいろな考え方があるだろう。そんな記事を読んで「院長が有名な××さんと知り合いみたいだから」「あの××さんがわざわざ取材に行くくらいだから、大した治療院なんだろう」と勘違いして来る患者もいるかもしれない。あとは治療家が、そんなミーハーな理由でもいいから患者に来てほしいか、ということだ。最近は、鍼灸や柔整の養成校の急増に伴う有資格者の増加もあって、治療業界は過当競争に更に拍車がかかっている。「このまま新患が来なければ、もう終わり」というところも少なくないらしい。そういうところでは、「患者を集めるためなら、なりふり構っていられない」というのが本音だろう。
ただ、『ユダヤ人大富豪の教え』の著者、本田健さんが言っているように、「“生存のためのビジネス”をやってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう」のも事実。そういうこともあって、ウチではこういった広告取りを目的とした形だけの取材依頼はお断りしているのだが、多分またしばらくすると電話がかかってくるんだろうなー。ウンザリ…
またかよ! 全く…これで何度目だろう。それで、こう言ってやったのだ。
──で、まさかとは思いますが、その取材、「行くから取材費を払え」なんていうことはないですよね。
すると相手は答えて、
──いや、しかし女優さんが一緒に行くわけですから、タダというわけには…
だから、こう返してやった。
──それなら、そんな女優さんは連れてこなくていいですから、タダでやってください。こちらから取材費を要求するつもりはないですから。
すると相手は
──そうですか。わかりました。それじゃ、いいです。(ガチャン)
アレアレ? “地域で親身に相談に乗ってくれる治療院”だから取材に来るンじゃなかったの?
と、このテの電話が年に少なくとも3,4回はかかってくる。今までかかってきたのは、『ガイア』、『世界画報』、それに今回の『ライフ○○』だ。ちなみに、『ライフ○○』だけ伏せ字にしているのは、実名を出すとヤバイからではなく、単に私が名前を忘れてしまったから(最初からマトモに聞いてなどいなかったもので…)。
電話の内容はいつもほとんど同じで、
「雑誌で“地域に根付いて信頼を得ている治療院”や“親身になって相談に乗ってくれる治療院”の特集をしていて、今回あなたの治療院が選ばれた。ついては、そちらに伺うので是非取材させてほしい。その際、あの有名な××さんが、そういった治療院に関心を持っている、ということのなので、同行してもらって我々と一緒に先生の話を聴いていただくことになった。記事は××さんと先生の対談という形で雑誌に載せる。ついては、そういう人が一緒なのでタダというわけにはいかない。ある程度のお金がかかるのでよろしく」
というもの。
ちなみに、過去にウチにかかってきた電話で名前の出た有名人というのは、今回の大西結花(私は昔観た相米慎二監督の映画『台風クラブ』での演技が強烈に印象に残ってます)の他、ケント・ギルバート(昔は関口宏の『サンデー・モーニング』のコメンテーターなどをやっていたが、あの人は今?)、荻原次晴(ノルディック複合の荻原健司の双子の弟)、長与千種(女子プロレスラーでク元ラッシュ・ギャルズの一人)、清水章吾(しばらく前まで犬のクーちゃんと一緒にアイフルのCMに出ていた俳優)、宮内洋(元仮面ライダーV3で、最近は宮内洋探検隊シリーズの隊長)といった面々。まあ言っちゃ悪いが、暇なタレントの小遣い稼ぎのネタにされている、ということだろう。
で、そこでかかる「ある程度のお金」というのは、確か70000円くらいだったと記憶している。それが高いか安いかは、いろいろな考え方があるだろう。そんな記事を読んで「院長が有名な××さんと知り合いみたいだから」「あの××さんがわざわざ取材に行くくらいだから、大した治療院なんだろう」と勘違いして来る患者もいるかもしれない。あとは治療家が、そんなミーハーな理由でもいいから患者に来てほしいか、ということだ。最近は、鍼灸や柔整の養成校の急増に伴う有資格者の増加もあって、治療業界は過当競争に更に拍車がかかっている。「このまま新患が来なければ、もう終わり」というところも少なくないらしい。そういうところでは、「患者を集めるためなら、なりふり構っていられない」というのが本音だろう。
ただ、『ユダヤ人大富豪の教え』の著者、本田健さんが言っているように、「“生存のためのビジネス”をやってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう」のも事実。そういうこともあって、ウチではこういった広告取りを目的とした形だけの取材依頼はお断りしているのだが、多分またしばらくすると電話がかかってくるんだろうなー。ウンザリ…
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