福島原発がメルトダウンに至った原因の一つに外部交流電源を供給する送電線鉄塔の倒壊による外部交流電源喪失がありました。3系統あったとされる送電線が一つでも生きていれば全電源喪失と言う非常事態には至らず冷却機能は何とか維持できた可能性が高いとされます。
ところが、再稼働可否を判定する新規制基準の外部交流電源供給機能の強化は,従来が「独立性の要求が無い2回線」だったものを「独立した2回線」を要求するだけの”強化策”のようです。 「実用発電用原子炉に係る 新規制基準について」より抜粋
独立した2回線にしても、原発の近くではそれらの送電線鉄塔は原発のそばに建つ事になるので大規模地震では何れも倒壊する可能性があり独立にした効果は限定的です。ルートが離れた3系統以上にするか、何れかのルートは鉄塔による空中架線ではなく地中化する位の事をしないと福島の教訓を生かしたことにはならないはずです。
何れも建設費などコストが掛かるから無理と言う理由のようですが、一旦シビア事故になれば際限ない補償・復旧コストが掛かると福島の実例が示しているにも拘らず、なぜこのような甘い判断が出来るのでしょうか?日本人って大丈夫なんでしょうか?
自前発電電源ではなく外部交流電源や非常用電源がないと安全に停止できない原発そのものが欠陥電源(未完成システム)である証拠なんですが、今に至ってもなおその欠陥電源をリスクを冒してまで使い続けようとするココロは何なんでしょう?広域電源出力制御(フレキシビリティ)が可能となっている今では「ベースロード電源」と言う考え方自体が陳腐化しているようです。
7月20日(木)曇り時々晴れ
発電量 22.2kWh (AiSEGデータ)
売電量 17.7kWh
自給率 213.5%
設備利用率 22.0%
日照時間 5.6h
日照時間当たり発電 3.96kW
連系以来 2898日(7年341日)