「米スキャナ電力は7月31日、経営破綻した東芝傘下の米原子炉メーカー、ウェスチングハウス(WH)に発注した原発2基の建設を断念すると発表した。建設費の増大で採算が合わないと判断した。建設費は既に地域の電気料金に上乗せされており、地元住民や州政府が東芝などに損害賠償を求める可能性もある。」「2号機は2019年8月、3号機は20年8月の完成を予定し、建設費は139億ドル(約1・5兆円)を見込んでいたが、工事の遅れで両基の完成は24年ごろ、建設費も250億ドル規模に膨らむ見通しになった。スキャナのケビン・マーシュ最高経営責任者(CEO)は声明で「計画開始以来、我々では制御できない多くの要素が加わった。なかでもWHの破綻が最も大きかった」と語り、WHが追加コストの負担を約束していた固定価格契約が、WH破綻で実施できなくなったことが、断念の引き金との考えを示した。」 8/1付け毎日新聞夕刊5面「米スキャナ 原発建設断念 WHへ発注の2基、採算合わず」より
原発の新規建設が不採算で不可能になる事例が増えています。安全対策追加で建設費が2倍近くに跳ね上がって採算が採れなくなるようです。
既存原発でも稼働期間中の総発電電力利益額と建設から廃炉、安全対策追加、放射性廃棄物処理などすべてに掛かる費用の総額とどちらが多いのか正直に計算すれば本当に採算性がある電源なのか分かると思われます。増してや、費用に原発交付金やシビア事故発生に備えた保険金も含めると不採算は決定的かも知れません。
8月1日(火)曇り・雷雨
発電量 7.6kWh (AiSEGデータ)
売電量 1.6kWh
自給率 46.3%
設備利用率 7.5%
日照時間 1.0h
日照時間当たり発電 7.6kW ?
連系以来 2910日(7年353日 )