「発電までの流れはこうだ。霧島酒造は1日に一升瓶で16万本に上る規模を製造するため、約340トンの南九州産サツマイモを使う。傷や変色があるイモは、焼酎の味わいに雑味が生じる原因になるため選別する。選別ではじかれたイモのくずは毎日、平均して約10トン出るという。
工場の残さを使う発電は焼酎製造の最終工程
焼酎作りに使うイモを蒸し、コメから作る麹とともに仕込んで蒸留すると、焼酎ができあがる。蒸留工程では「もろみ」が残る。これを絞ったものが焼酎かすだ。かすの量は毎日約650トンに上る。
イモくずを粉砕して焼酎かすと混ぜ、工場敷地内のメタン発酵槽に投じる。混合物にはメタンの生成に欠かせない炭化水素系の成分が豊富に含まれる。温度を55℃程度に保った発酵槽内で、微生物のメタン菌の働きにより炭化水素が分解され、メタンガスが発生する。その量は1日平均約3万m3(立方メートル)に及ぶという。
メタンガスを燃料に使い、同じ敷地にあるバイオガスエンジン発電機で発電する。電気は、再エネ電気の固定価格買い取り制度(FIT)の下、九州電力に売る。年間約700万kWhの発電実績があり、1kWh当たり39円(税抜き)で買い取られる。年間売電収入は約2億5000万円に上る。」日経電子版 8/18付け エネルギー新世紀「売電2.5億円 霧島酒造、食品廃棄物でバイオガス発電 」より
焼酎作りに使うイモを蒸し、コメから作る麹とともに仕込んで蒸留すると、焼酎ができあがる。蒸留工程では「もろみ」が残る。これを絞ったものが焼酎かすだ。かすの量は毎日約650トンに上る。
イモくずを粉砕して焼酎かすと混ぜ、工場敷地内のメタン発酵槽に投じる。混合物にはメタンの生成に欠かせない炭化水素系の成分が豊富に含まれる。温度を55℃程度に保った発酵槽内で、微生物のメタン菌の働きにより炭化水素が分解され、メタンガスが発生する。その量は1日平均約3万m3(立方メートル)に及ぶという。
メタンガスを燃料に使い、同じ敷地にあるバイオガスエンジン発電機で発電する。電気は、再エネ電気の固定価格買い取り制度(FIT)の下、九州電力に売る。年間約700万kWhの発電実績があり、1kWh当たり39円(税抜き)で買い取られる。年間売電収入は約2億5000万円に上る。」日経電子版 8/18付け エネルギー新世紀「売電2.5億円 霧島酒造、食品廃棄物でバイオガス発電 」より
焼酎造りの過程で出る廃棄物で発生させたメタンガスで発電し電力会社に売電し、発酵槽に溜まった汚泥は肥料用に販売する・・・焼酎造りの原料から製品完成までの工程でほとんど捨てるものはなく、焼酎、発電、汚泥がすべてお金にになるといううまい話。この様な話は焼酎だけでなく味噌、醤油などの発酵業種でも工夫次第で発電所になれる可能性がありそうです。
自治体のごみ焼却場が出す熱エネルギーも今以上に発電用に活用して地産地消発電として使えそうです。電気は買うものではなく自前で作って使うもの・・・発電が手軽に出来る時代へ・・・
自治体のごみ焼却場が出す熱エネルギーも今以上に発電用に活用して地産地消発電として使えそうです。電気は買うものではなく自前で作って使うもの・・・発電が手軽に出来る時代へ・・・
8月23日(火)晴れ
発電量 18.9kWh (AiSEGデータ)
売電量 10.3kWh
自給率 111.8%
設備利用率 18.8%
日照時間 10 .6h
日照時間当たり発電 1 .78kW
連系以来 2932日(8年と10日 )