【昔の手帳から】 １０月１８日 （83年：Ｈ宅まで深夜ドライブ）

【１９７９年】（浪人）

文頻終了豫定。
Ｈ Operation of Tongue

木曜日。
「文頻」とは駿台の英語のサブテキストのひとつで、たしか「文法頻出問題集」とかいふタイトルだつたと思ふ。
９月８日にスタートし、この日完了した。
英語に關しては、駿台のサブテキスト「７００選」、「文頻」、「イディオム集」に賭けてゐた。

この日は、Ｈが舌の手術を受ける日だつた。
私には何も出來ないが、手術の成功を祈つてゐた。



【１９８０年】（１囘生）

モギ來訪
バイクで鞍馬 エンジントラブル
スギモト ケンタッキー

土曜日。
モギが私のアパートに遊びに來た。
彼はクルマもバイクも持つてゐなかつたので、叡山電鐵に乘つて來たのかもしれない。
バイクで鞍馬に行つてゐる。
エンジントラブルとあるが、これは確か誰かのイタズラでプラグキャップが片方外されてゐたのだつたと思ふ。
スギモトも來たらしい。
千客萬來だな。
一緒にケンタッキーへ行つたやうだ。



【１９８１年】（２囘生）

麻雀 （ヤマムラ、ヨコタ、ホンダ） －￥700
麻雀 （ヤマムラ、ヨコタ、コクボ） ＋￥1,600

日曜日。
麻雀をしてゐる。
面子違ひで２度してゐるやうだ。
おそらく、１度目は午後から、２度目は夜になつてから。
ヤマムラ、ヨコタ、コクボは同じアパートの住人。
ホンダは２人ゐるのだが、たぶん同じアパートの住人のはうだらう。
もしかすると、ヨコタの友人のホンダかもしれないが。
４人とも産大の學生で、ヤマムラとヨコタはあまり大學に出かけるのを見なかつた。
類は友を呼ぶ？



【１９８２年】（３囘生）

ヤマムラに￥10,000貸

月曜日。
ヤマムラに￥10,000貸したらしい。
消されてゐるところをみると返して貰つたのだらう。



【１９８３年】（４囘生）

Ｈ來訪 ヤマムラのクルマでＨの家までドライブ １９日 2:00am到着

火曜日。
午後、Ｈから電話がかかつて來た。
電話はアパートから５分ほどのところにあるバス停横の電話ボックスからだつた。
いそいそと迎へに行つた。
どこかで待ち合せをするのではなく直接訪ねて來てくれたのは、これが初めてのこと。
祕かに感動した。

一緒に音樂を聽いたりして過してゐるうちに、夜になつてゐた。
このままＨを歸したくないといふ思ひが募る。
しかし、歸さないわけにはいかない。
もう電車に間に合はないといふ時間になつてもまだ別れ難く、つひに新幹線の最終で歸ることになつた。

地下鐵で京都驛まで送る。
新幹線のキップを買ふ段になつて、何の理由だつたか、新幹線がストップしてゐることが判明。
復舊のメドがたつてゐないとのこと。
どうしよう。
とにかく、何とかしてＨを家まで送り屆けなければ。
タクシーを使はうにも、あひにく手持ちの金を２人合せても足りない。
私はアパートに電話をかけて、ヤマムラに事情を説明して泣き付いた。
「といふわけで、彼女を家まで送りたいんだけど、クルマ出してくれないかな」

夜１１時過ぎにこんな非常識なお願ひをしたにも關はらず、ヤマムラは京都驛まで來て、私とＨを拾つてくれた。
２府１縣を貫く深夜のドライブ。
Ｈの家に着いたのは、日付が變つた午前２時頃だつた。
アパートに歸り着いたのは、明け方の４時半頃だつただらう。
ヤマムラには、いまでも感謝してゐる。
ほんたうにどうもありがたう。


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＜１９８２年＞
１０月９日：京都。再會～Ｈ宅。 。
１２月１０日：シンフォニーホール。ヘンデルのメサイヤ
１２月２４日：梅田。クリスマスイヴ。
＜１９８３年＞
２月１８日：花房晴美リサイタル。ベートーヴェン：ピアノソナタ第３２番ほか。
５月１４日：京都。「楢山節考」。
５月２６日：大阪城など。（秋田沖地震）
６月２日：みゅーず → 圓山公園 → 枚方。 　
６月１１日：「細雪」 → 須磨海岸。
６月１７日：藤原眞理のチェロ。
７月２０日：ピカソ展 ～ 銀閣寺。
８月２日：鞍馬寺、夕立。
９月２３日：Ｈ宅訪問。
１０月１日：三宮、「陽暉楼」。