2022年12月に読んだ本
12月2日
『孤高のメス』外科医当麻鉄彦 第4巻 大鐘稔彦
再読。
12月3日
『孤高のメス』外科医当麻鉄彦 第5巻 大鐘稔彦
再読。
12月5日
『孤高のメス』外科医当麻鉄彦 第6巻 大鐘稔彦
再読。
当麻鉄彦が脳死肝移植に成功。
脳死がまだ人の死として認められていないことでマスコミや医療界からバッシングを受け、勤務している病院の医師の一部からも非難される。
自分の医師としての信念を貫くことが日本国内では困難な状況であること、自分を高く評価してくれる人からの熱烈な勧誘もあり、台湾の病院に勤務することを決める。
このシリーズは当麻鉄彦が関西空港から台湾に飛び立つシーンで終わる。
12月6日
『孤高のメス』神の手にはあらず 第1巻 大鐘稔彦
再読。
『孤高のメス』外科医当麻鉄彦の続編。
12月7日
『孤高のメス』神の手にはあらず 第2巻 大鐘稔彦
再読。
12月8日
『孤高のメス』神の手にはあらず 第3巻 大鐘稔彦
再読。
12月9日
『孤高のメス』神の手にはあらず 第4巻 大鐘稔彦
再読。
翔子逝く。
12月12日
『孤高のメス』遥かなる峰 大鐘稔彦
初読。
外科医当麻鉄彦の続々編。
翔子の親友、富士子がついに当麻と。
12月13日
『孤高のメス』死の淵よりの声 第巻 大鐘稔彦
初読。
富士子との結婚式の当日、同期生・藤城の生体肝移植をすることになった当麻。
さて、その結果は?というところで最終巻へ。
12月15日
『孤高のメス』完結篇 命ある限り 大鐘稔彦
初読。
当麻鉄彦の30代半ばから始まったこのシリーズ、鉄彦が40代半ばに至るまでの約10年間を描いて、とうとう終わってしまった。
13巻にものぼる長大なシリーズであるにもかかわらず、一気に読んでしまった。
専門用語はわからないことがほとんどだったけれど、それでも面白く読めたのは当麻鉄彦をはじめとする登場人物たちのキャラがたっていたからかもしれない。
40代半ばで初めて父になる鉄彦の心境やいかに。
富士子と生まれてくるであろう子供との家庭に幸多かれと祈るばかり。
12月16日
『旧友再会』重松清
初読。
老いることを考えさせる短篇集。
「あの年の秋」、僕は小学校6年生だったなぁ。
「ホームにて」、読み味がいい。
「旧友再会」「どしゃぶり」「ある帰郷」
12月19日
『おもかげ』浅田次郎
初読。
刺さるなぁ、これ。
「一人の女を幸せにするのは、世界中から戦争をなくすのと同じぐれえ難しいんだぞ。」
いま主人公(の魂?)は銀座線に乗っている。そして読んでいる僕も。
そして、
メリークリスマス❣️
12月26日
『新世界より』(全3巻)貴志祐介
初読。
2008年、第29回日本SF大賞受賞作品。
ドヴォルザーク交響曲第9番の第2楽章をもとに作られた『家路』、小学校で教わった歌が何度か登場する。
正直言って後味の悪い物語。
こんな新世界には生きていたくないなぁ。
12月29日
『幽霊-或る幼年と青春の物語-』北杜夫
初出は1956年、文藝首都からの自費出版。
中学か高校の頃に初めて読み、そのあと大学時代に再読、今回で40数年ぶり3読目。
「人はなぜ追憶を語るのだろうか。」
ああ、懐かしい。
幼年期のおぼろげな記憶と青春期のあやふやな自我。
カーテンを開けると窓にたくさん貼り付いている蛾の描写!
学生時代、目が覚めたら部屋の壁に蛾がいちめん貼り付いていたなら僕はショック死するに違いない、と友人に語ったことを思い出した。
ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』を初めて聴いたのは大学1回生の時、学生アパートの四畳半の部屋で貧弱なラジカセからだった。
リューベック出身の作家、トーマス・マンへの傾倒。
『トニオ・クレーゲル』へのオマージュを改めて感じた。額の極印。
幽霊は頭のなかだけにいる。
槍ヶ岳の夜。そして下界への帰還。
ああ、いいなぁ。
初期の短篇『岩尾根にて』が読みたくなった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます