仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

マジックの魅力

2005-02-26 21:42:40 | 日々雜感
朝と午後の2囘の穗高との散歩で疲れ果ててしまつたのか、午後3時過ぎから寢てしまつた。
起きたのは午後7時半頃。

夕食を食べながら、TVでマジック番組を見た。
種も仕掛けもあるのがマジックなのだらうが、見てゐるとそんなことはわからず、ただただ不思議。

どのマジックも凄いが、特に印象に殘つたのは2つ。
ひとつは、1000圓札を眞ん中から鋏で切り放したあと、それを元に戻すといふもの。
目の前で切り放し、それを3ミリほどの間隔をあけた状態でセロテープでくつつける。
もちろん、このままでは紙幣としては使用できない。
その状態から、目の前で、指でその隙間をなぞつて、元どほりに修復してゆく。
指がなぞつた部分はくつついてゐるが、まだ指がなぞつてゐない部分は隙間があいたまま。
指がなぞり終はると、隙間はなくなつてをり、セロテープをはがすと、切り取つた痕跡は全く殘つてゐない。
これが普通のカードなどであれば、どこかのタイミングですり替へが考へられるのだが、紙幣なのである。
紙幣には製造番號が印刷されてゐる。
今囘のマジックでも、その印刷番號はマジック開始の直前に、あらかじめ記録してをり、すり替へは出來てゐない筈なのである。

もうひとつのマジックは、エアガンで發射した彈丸を口に咥へるといふもの。
このマジックは本來は普通の銃で行なふものらしいが、日本では當然許可されないので、エアガンで行なふことにしたらしい。
過去12人のマジシャンがこのマジックで事故死したといふ解説があつた。
エアガンに裝填する彈丸にはあらかじめゲストのサインがほどこされてゐる。
その彈丸が目の前でエアガンに裝填される。
エアガンの前には紙があり、彈丸が發射されると、その紙を通過して紙は破れる。
そしてマジシャンの口から、サイン入りの彈丸が現はれる。
本當に發射されたのがサイン入りの彈丸である筈はないので、彈丸のすり替へが行なはれてゐる筈なのだが・・・

素人が見て仕掛けがすぐに判るやうではマジックにならない。
それはそのとほりなのだが、やはり不思議だ。
特にあの1000圓札のマジック。
修復されて行く過程をリアルタイムで目の當たりにしてゐるだけに、狐につままれたやうな氣分だ。

單調な毎日を過ごしてゐる平凡な日常生活のなかで、マジックのやうなことが起つて、一攫千金。
そんなことはあり得ないか。


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