「京都ネーゼ」に予約をいれたものの、2回転目につき何時になるかわからない。
予約の電話をしたときには、早ければ8時過ぎには空くかもしれないとのことだったが、もちろんそんな保証はどこにもない。
ホテルで時間がたつのを待っていたのだが、腹が減ってきたので、街に出た。
電話がかかってくるまで、どこかで少し腹に納めようかと。
で、烏丸仏光寺にあるホテルから、三条木屋町まで歩いた。
三条大橋からは、鴨川に浮かぶ月が眺められた。
三条大橋の袂から、先斗町へ。
先斗町は不景気なようで、飲食店のオーナーたちが「きょうはアカンなあ」と話しているのを耳にした。
三条から四条方向に歩いて、左手にいつもニャンコたちが寛いでいるあたりで引き返した。
途中、和傘がならんでいるのをみつけ、写真をば。
傘の上に浮かぶおばちゃんの顔が怖い。
客引きのつもりで立っているらしいのだが、あまり効果的とは云えないような気がする。
電話が入ったらすぐに席を立てるような店が見つからず、木屋町通りを三条から北上。
御池に出る手前で引き返し、京都ネーゼのすぐ上の橋を渡って少し河原町方向に歩いた右手に、魅力的な看板を見つけた。(トップの写真)
「女性店長のお店」
「ワイン100種類」「ビール120種類」
「チャージなし」
「プロマジシャンの手品」
「Vierge」 というお店で、中に入ったら、私と同年輩の男性と若い女性がカウンター内に。
先客は、これまた私と同年輩の男性が一人。
こんな若い女の子が店長とは思えないので聞いてみたら、店長は 先斗町にある1号店 に行っているのだとか。
若い女性はきょうが2日目のバイトの娘さんで、年配の男性はオーナーだった。
ちなみにこのオーナーがユニークで、ケンブリッジだかオックスフォードだかに留学していて、IT関連の社長かつプロマジシャン。
親戚の女性にせがまれて先斗町に店を出し、そちらが手狭になったので、ここに2号店を出したそうだ。
これから京都ネーゼに行くのにワインもなかろうと、ビールに注目。
リストを見ても品数が多すぎてさっぱりわからない。
オーナー曰く、いまは150種類あるそうで、京都ではこれだけの品揃えの店は少ないのだとか。
いろいろ迷った挙句、結局、コエドの「紅赤」を頼んだ。
看板が読めないので、オーナーに訊いたら、「 Vierge 」はフランス語で、「ヴィエルジュ」と読むらしい。
語源はラテン語の「Virgo」で、おとめ座の意味。
英語の「Virgin」に相当する。
名前をつけたのは女性店長で、おとめ座の美人だとか。
行って見ようかな?
(ちなみに「京都ネーゼ」を出てから行ったのだが、確かに美人だった・・・ような気がする)
オーナーの薦めに従って、サントリーの「ロイヤルビター」など期間限定の缶ビールを3本。
バイトの女の子が剣道をしているとのことで、先客を交えてひとしきり剣道の話で盛り上がる。
「小手って臭いよねえ」
これは剣道をしたことのある人にしかわからない。
「ポテト&ベーコン」をつまみに3本目の缶ビールを飲んでいるうちに、気がつくと9時半。
ずいぶん遅いので、京都ネーゼに電話を入れたら、話中。
電話を切ったら、着信ライトが点滅していて、京都ネーゼからの着信履歴が。
どうやら、お互いに同時に電話をかけてお互いに話中だったらしい。
珍しいこともあるものだ。
京都ネーゼに電話を入れる。
「どれくらいで来られますか?」
「3分かな」と私。
ビールが残っているのを忘れてた。
グラスをあけて時計を見たら5分経過。
「また来ますね」
と、急いで店を後にした。
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