仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「古代史の未来」  古田武彦

2006-01-04 18:26:10 | 讀書録(歴史)
古代史の未来

明石書店

このアイテムの詳細を見る


お薦め度:☆☆☆+α


「邪馬臺國はなかつた」や「失はれた九州王朝」などの著作で知られる古田武彦氏。
この本は、古田武彦が1996年3月に昭和藥科大學を定年退官された時に配付した、「學問の未來」といふ小册子をベースにしてゐる。

第一部:古代史問答
第二部:歴史學の新しい常識
第三部:古代世界を歩く

第一部は古田氏と若者との問答形式で新しいテーマを採り上げてゐる。
第二部は上記「學問の未來」の内容をなす48項目。
第三部は古代史の舞臺を訪ねるための現地地圖。

第一部と第二部を讀めば、古田武彦氏の主張の概要がわかる。
九州王朝説はたいへんに魅力的だが、それ以外の部分ではいささか附いて行きかねるところなきにしも非ず、といふのが率直な感想。
「和田家文書」(「東日流外三郡誌」等)の全面的な肯定は、果していかがなものか・・・。


2005年11月29日讀了


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「古代史を読み解く謎の十一... | トップ | 「古代日本列島の謎」  関裕二 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿