仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 1月4日 (83年:櫻井先生宅、84年:北澤峠BC)

2012-01-04 00:01:00 | 昔の手帳から
【1981年】(1囘生)

田喜野井
伯父より¥10,000

日曜日。

恆例の年始廻り。
田喜野井には母の兄の家がある。
伯父が¥10,000、カンパしてくれた。
當時の私はかなり貧乏だつたので、たいへん有難かつた。




【1982年】(2囘生)

C高山岳部OBの酒宴
(キタガワ、ヌマタ、オオクサ、カタバミ、イチハラ、エシカ)

月曜日。

キタガワ、ヌマタは2年後輩。
オオクサは1年後輩、後年、岩場から滑落して死んでしまつた。
カタバミ、イチハラ、エシカは同期。
これだけ集まつて飮むのは珍しいが、同期のクサカがゐないのが不思議。
と、思つたら、翌日にはクサカ宅で酒宴を開いてゐた。
まつたく、山屋には酒飮みが多いとはいへ、これは普通ぢやないな。




【1983年】(3囘生)

櫻井先生宅 年始參り

火曜日。

櫻井先生は高校山岳部の顧問の先生。
殘念ながら 2009年9月23日に亡くなつてしまはれた
この日集まつたOBは6~7人だつたと思ふ。
はつきり覺えてゐないのだが、1年先輩のテラモトさん、同期のイチハラがゐたやうな氣がする。
先生は酒をあまり嗜まれないのだが、イチハラも私も酒を持込んだ。
確か、イチハラが持つて來たのは石川の銘酒 「天狗舞」の山廢純米吟釀 で、私のは灘の 「白鷹」大吟釀 だつた。
あれ?
でも、あれは私が就職して最初の正月だつたかな?
就職先の獨身寮が西宮にあつたので、灘の「白鷹」を買つたやうな氣もする。
ともあれ、一升壜で1萬圓した酒だつたのに、價格は半分程度の「天狗舞」山廢吟釀のはうが旨かつたのを覺えてゐる。
負けた、と思つて悔しかつた。
さすがは「天狗舞」だ。




【1984年】(4囘生)

入山 北澤峠BC

水曜日。

戸台 丹溪小屋 八丁坂 大平小屋 北澤峠BC (テント泊)

6年振りに歩く戸台河原。
丹溪小屋からの急登(八丁坂)が思つてゐた以上にしんどかつた。
大平小屋に出たら、小屋の前に南アルプススーパー林道が通つてゐた。
無雪期にはバスが走つてゐるといふのだから、世も末だ。
6年前はここまで道は伸びてゐなかつたし、もちろんバスも走つてゐなかつたのに。
北澤峠でテントを張つた。
テントを張つたあたりから雪が降り始めた。
これは翌日も雪が續いてゐるかもしれない。
ヌマタと話合つて、もし雪だつたら危險の少ない仙丈岳に登らうと決めた。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第65囘 ライスボウル】 關... | トップ | 【昔の手帳から】 1月5日 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿