【大相撲初場所】 ３日目： 魁皇、幕内通算８０８勝の新記録達成！

魁皇が、千代大海に勝ち、幕内通算８０８勝目をあげた。
これで横綱・千代の富士の持つ８０７勝を拔いて、單獨１位となつた。

これまで８００勝以上をあげてゐるのは、魁皇のほかには千代の富士、北の湖。
いづれも大相撲の歴史に殘る大横綱だ。
その大横綱の記録を拔き去つたのだから、この記録は見事。
しかも魁皇はまだ現役で、これからも勝ち星を積み重ねていくだらう。
どこまで記録が伸びるか樂しみである。


ところで、けふ負けた千代大海。
大關陷落後も現役を續けたのはよいが、けふの相撲はあまりにひどかつた。
後ろ向きになつたところを、背中からすくひ投げられたといふ感じ。
決り手は、「送り投げ」といふらしいが、腑甲斐ない負け方だつた。

私としては、けふの記録に殘る一番を最後に、千代大海には引退して欲しい。
引き際といふものも、人生では大切なのではなからうか。
花道を引き揚げてくる千代大海の表情は、もはや鬪ふ男の顏ではなかつた。
悔しさすら見えない呆けたやうな顏で、氣力のかけらも感じられなかつた。
もしかすると、千代大海自身も、けふの一番で限界を感じたのかもしれない。




＜幕内通算勝星ランキング＞

１ 魁皇（大關）： 808
２ 千代の富士（横綱）： 807
３ 北の湖（横綱）： 804
４ 大鵬（横綱）： 746
５ 武藏丸（横綱）： 706
６ 貴乃花（横綱）： 701
７ 高見山（關脇）： 683
８ 小錦（横綱）： 649
９ 寺尾（關脇）： 626
10 輪島（横綱）： 620