「九州王朝と日本の古代―古代史の真実を求めて」 田口利明
お薦め度:☆☆☆+α /
2007年3月14日讀了
2006年11月30日發行(三一書房)
古田武彦のいはゆる「九州王朝説」をベースに、さまざまな研究者の研究成果を採り入れて、著者なりの古代通史を書き上げてゐる。
古代史については、通説といふもののもつ説得力が弱く、いろいろな説が唱へられてゐるのが現状であり、さうしたなかで「九州王朝説」はそれなりの説得力を持つてゐる。
「九州王朝説」の立場にたつた上で、それを成立たせうる研究成果を集めて再構築した本書は、「九州王朝説」の格好の入門書と云つてよいだらう。
もちろん、著者の再構築した古代史像が眞實であるとは誰にも斷言することは出來ないが、これを眞實でないと斷言するにも、それなりの勞力を要するのではないだらうか。
卷末の5ページにわたる「參考文獻」のリストも、古代史に興味を持つた者が讀むべき代表的な研究書をかなり網羅してゐるので、たいへん役立つと思はれる。
ちなみに、本書の帶に書かれてゐる惹句は以下のとほり。
「ヤマト王朝による一元支配という『幻想』を破砕し、『九州王朝説』を理論的・資料的に完遂する決定的な論考の登場!
邪馬台国の本質を正確に位置づけ、国号『日本』に到る九州と大和の長大な統一劇を一挙に読ませる。」
お薦め度:☆☆☆+α /
2007年3月14日讀了
2006年11月30日發行(三一書房)
古田武彦のいはゆる「九州王朝説」をベースに、さまざまな研究者の研究成果を採り入れて、著者なりの古代通史を書き上げてゐる。
古代史については、通説といふもののもつ説得力が弱く、いろいろな説が唱へられてゐるのが現状であり、さうしたなかで「九州王朝説」はそれなりの説得力を持つてゐる。
「九州王朝説」の立場にたつた上で、それを成立たせうる研究成果を集めて再構築した本書は、「九州王朝説」の格好の入門書と云つてよいだらう。
もちろん、著者の再構築した古代史像が眞實であるとは誰にも斷言することは出來ないが、これを眞實でないと斷言するにも、それなりの勞力を要するのではないだらうか。
卷末の5ページにわたる「參考文獻」のリストも、古代史に興味を持つた者が讀むべき代表的な研究書をかなり網羅してゐるので、たいへん役立つと思はれる。
ちなみに、本書の帶に書かれてゐる惹句は以下のとほり。
「ヤマト王朝による一元支配という『幻想』を破砕し、『九州王朝説』を理論的・資料的に完遂する決定的な論考の登場!
邪馬台国の本質を正確に位置づけ、国号『日本』に到る九州と大和の長大な統一劇を一挙に読ませる。」
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