仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『1Q84』 村上春樹

2021-08-24 21:00:00 | 讀書録(一般)
 
 
『1Q84』(村上春樹)

8月23日読了
61歳になって初めて読み了えた本になりました。

1984年は僕が大学5回生だった年。
先に卒業した当時の彼女にフラれて寂しい年でした。

でもこの『1Q84』は1984年とは別の異世界。
青豆と天吾がふかえりの描いた「空気さなぎ」の世界でお互いを求め合う物語。

僕がなぜか惹かれたのは牛河。
青豆と天吾と反対側に属する人物で、青豆と天吾を追いかける役割を果たす。
元弁護士で異様な風体の男。
魅力的なところは何一つないのに、惹かれるのは不思議。
かつて妻と娘と戸建に住んで、小さな犬を飼っていたのに、妻に逃げられて独り者ってところが身につまされるのかも。
そういえば『ねじまき鳥クロニクル』にも牛河という人物が登場していた。
村上春樹のお気に入りのキャラなのかも。

ときどき現れるセックスシーンに違和感を覚えた。
天吾とふかえりの交接は物語の重要な要素だと思うけど、そのほかのはあらずもがな。

とにかく長い物語でした。
お疲れ様! 
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 61歳の誕生日 | トップ | 都内某所で一人酒 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿